出版社内容情報
「本日敵出撃ノ算ナシ」――この信号命令で南雲艦隊は米空母部隊に敗北した。日本型組織の構造的欠陥を抉る壮大なノンフィクション。
「日米戦争の天王山」における敗因から、日本型組織の構造的欠陥を抉り出す!「本日敵出撃ノ算ナシ」――隠蔽されてきたこの敵情報告に油断して、空母四隻を誇る南雲艦隊は、暗号を解読し待ち構えていた米機動部隊に大敗北を喫した。生き残った戦闘員への丹念な取材を元に、山本五十六の構想から参謀や部隊指揮官の思惑、パイロットや整備兵の奮闘まで、戦闘の全過程を克明に描く壮大な戦史ノンフィクション。
内容説明
真珠湾から連戦連勝の日本海軍。山本五十六のハワイ攻略構想に繋がる次期作戦が連合艦隊主導で決まった。だが、米機動部隊を誘い出し撃滅するはずの作戦が、東京初空襲により変質し、太平洋上の小島占領も新たな目標に加えられることになる。一方、アメリカ側は日本海軍の「D暗号」を丹念に解読し、次の目標AFがミッドウェー島であることを突き止めた…。
目次
序章 その日の山本五十六
第1章 運命の出撃
第2章 誇り高き艦長
第3章 盗まれた海軍暗号
第4章 支上最強の機動部隊
第5章 ミッドウェー島防衛計画
第6章 戦機熟す
第7章 しのびよる危機
著者等紹介
森史朗[モリシロウ]
1941年大阪市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。専攻、国際関係論。日本文藝家協会会員。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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