出版社内容情報
名画とともに異国に消えた謎の女。消そうとして消せなかった彼女の過去とは? 一枚の絵をめぐるドイツのベストセラー作家の新境地。
内容説明
出張先のシドニーで突然再会した一枚の絵。一糸まとわぬ姿で階段を下りてくるのは、忽然と姿をくらました謎の女。企業弁護士として順調に歩んできた初老の中に、40年前の苦い記憶が甦る。あの日、もし一緒に逃げることができていたら…。孤絶した海辺の家に暮らす女を探し当てた男は、消したくとも消せなかった彼女の過去を知る。―自分の人生は本当に正しかったのか?男は死期が迫る女に静かに寄り添い、残された時間を抱きしめながら、果たせなかった二人の物語を紡ぎ始める。一枚の絵をめぐる、哀切なラブ・ストーリー。人生の終局の煌めきを描く、世界的ベストセラー作家の新境地。
著者等紹介
シュリンク,ベルンハルト[シュリンク,ベルンハルト] [Schlink,Bernhard]
1944年ドイツ生まれ。小説家、法律家。ハイデルベルク大学、ベルリン自由大学で法律を学び、ボン大学、フンボルト大学などで教鞭をとる。1987年、『ゼルプの裁き』(共著)で作家デビュー。1995年刊行の『朗読者』は世界的ベストセラーとなり2008年に映画化された(邦題『愛を読むひと』)。現在、ベルリンおよびニューヨークに在住
松永美穂[マツナガミホ]
1958年生まれ。早稲田大学教授。訳書にベルンハルト・シュリンク『朗読者』(毎日出版文化賞特別賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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