内容説明
ぼくはすごく不幸な少年・青年時代を送ってきた。親や先生の「いい子」だったぼくは「自殺してはならない」と自分に言い聞かせ、強く生きようと決意し、長い間、修行してきた。そして、30年間「なぜ生きるのか?」と悩んで見出したのは、「そのことを知るために生きるのだ」という回答だった。自らの苦い経験を振りかえりながら、いま不器用に生きるすべての読者に捧ぐ、「生き方」の訓練。
目次
はじめに ぼくはいかにして「強く」なったか
1 どんなことがあっても自殺してはならない April
2 親を捨てる May
3 なるべくひとの期待にそむく June
4 怒る技術を体得する July
5 ひとに「迷惑をかける」訓練をする August
6 自己中心主義を磨きあげる September
7 幸福を求めることを断念する October
8 自分はいつも「正しくない」ことを自覚する November
9 まもなくきみは広大な宇宙のただ中で死ぬ December
あとがきに代えて 三〇年前の自分へのメッセージ
著者等紹介
中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946(昭和21)年福岡県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部修了。哲学博士。電気通信大学教授
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