新潮文庫<br> 夢の木坂分岐点

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新潮文庫
夢の木坂分岐点

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101171241
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

夢の木坂駅で乗り換えて西へ向かうと、サラリーマンの小畑重則が住み、東へ向かうと、文学賞を受賞して会社を辞めたばかりの大村常賢が住む。乗り換えないでそのまま行くと、専業作家・大村常昭が豪邸に住み、改札を出て路面電車に乗り、商店街を抜けると…。夢と虚構と現実を自在に流転し、一人の人間に与えられた、ありうベき幾つもの生を深層心理に遡って描く谷崎潤一郎賞受賞作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

64
2011.01.16 (解説・井口時男) 筒井康隆は規則破りの名人である。たとえばこんな文章。誤植ではないので念のため。<この文章は。と、に関する極めて短い考察であるそもそも昔は。も、もなかったそうである>井口は<この文章は、『と』に関する極めて短い考察である。そもそも昔は『も』もなかったそうである>と読んだ。2011/01/16

GaGa

53
随分久しぶりに読んでみたらなかなかの傑作。でもこれをいきなり読んだらわけがわからないのも頷ける。いわゆる筒井中毒の良品。筒井作品を読み続けてこそ良さが判る連作小説。そんな感じか(感想になってない・笑)2013/08/08

田中

39
こんなシュールな小説とは知らずに読んでしまった。読後はただ啞然とする。筋道がない蛇行する夢の出来事だらけで、わけがわからない。主人公と思われる男の名前が変遷する。と、同時に妻や娘の名も微妙に変わる。こっちの人とあっちの人が何度も入れ替わり、脈絡のない行動をするだけだ。架空の世界であると自覚し登場する彼らが、その夢のなかにある観念性を、意味を持たせないままに、永遠と動き続けるのだ。混迷する虚構性をひたすら追いかけて、どこにも辿りつけないままである。たとえていえば、超リアリズム的な一冊なのだろうと思う。 2021/12/21

おにく

31
最初は、地味な表紙と取っ付きにくさで、物語に入るのに苦労しましたが、夢と虚構を重層的に描いた多次元ものの傑作だと思います。主人公の男は、会社ではアクの強い性格から昇進に行き詰まり、妻や娘ともうまく行ってない。そこで、家族の問題や小説家を目指す夢を、社内での問題解決にも使われる“即興劇”(心理劇)を利用して、夢の中の人生も「夢の中の人生も夢として否定するのではなく、夢でも現実の世界と同様に、努力して生きてみたらどうだろう?」と、夢や虚構の人生を客観的に見つめ直して行きます。(続く↓) 2017/10/04

さっとる◎

31
驚愕の1冊。現実と夢と虚構。私があの私ではなくこの私として、あの世界ではなくこの世界の、今ここにいるということ。居場所を求めあの私はこの私に、あの世界はこの世界に容易くずれる。ズレた先の、ズレる前の、現実で夢で虚構で真剣に生き私が私であるというその存在を認識する。ぼやぼやーっと誰もが思っているであろう私は現実を生きているのか?とかそういう言葉にならないあれこれを、言葉にし文章にし、エンタテイメントとして完成させた雲の上の1冊。凡人の思想言語化力では到底感想が書ききれないな(笑)2015/10/01

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