新潮文庫
この人を見よ―小林秀雄全集月報集成

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101007106
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

恩師、肉親、学友、教え子、骨董仲間、仕事仲間など、親交のあった人々が生身の小林秀雄の意外な素顔を活写した貴重な証言75編。

この人は──。美の感受の達人、詩魂で文章を書く人、天才的な勉強家、マンドリンの名手、桜を愛でる人、酒を愛する人、徹底的に論破する人、何でも失くす人、やさしい人。恩師、友人、肉親、教え子、編集者等、親交のある人々によれば、この巨人は、射竦める慧眼と深遠な思索の人に留まらず、破天荒な魅力を湛えた愛すべき人だった。生身の小林秀雄の意外な素顔を活写した全集月報全75編。

内容説明

この人は―。美の感受の達人、詩魂で文章を書く人、天才的な勉強化、マンドリンの名手、桜を愛でる人、酒を愛する人、徹底的に論破する人、何でも失くす人、やさしい人。恩師、友人、肉親、教え子、編集者等、親交のある人々によれば、この巨人は、射竦める慧眼と深遠な思索の人に留まらず、破天荒な魅力を湛えた愛すべき人だった。生身の小林秀雄の意外な素顔を活写した全集月報全75編。

目次

印象1(刊行を待ちつつ(辰野隆)
われらの選手(河盛好蔵)
天才的な努力の業蹟(川端康成) ほか)
印象2(美の問題(青山二郎)
感想―我が学びしことども(亀井勝一郎)
小林秀雄君のこと(深田久弥) ほか)
印象3(小林のスタイル(青山二郎)
最近の兄(高見澤潤子)
非常識の常識(瀬津伊之助) ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さと

57
「考えるヒント」を手にしたものの私には難解で・・・。そんな時読友さんのレビューで本書を知った。人となりに触れたなら少しは読めるようになるのかもという期待も込めて。読み進むうちに私もこのお仲間に入れていただきたいと感じ始めている自分がいた。まさに破天荒ながら愛さずにはいられない。そして 桜が好きで、お酒が好きで、いいものはいいいといって憚らない・・・亡き父もそうだった。2015/06/09

壱萬弐仟縁

34
川端康成:天才的な努力の業蹟(17頁~)。小林は最も確実で剛健な文学者の一人。 井伏鱒二:余談(25頁~)。小林の詩情。西谷啓治:伝統は創造に於いてのみ伝統される(31頁)。 佐古純一郎:先生に『読書について』という文章がある。たったひとつの先生の文章を味読すれば よいという体験(106頁)。大事な指摘。 2015/05/14

双海(ふたみ)

17
今年最後に購入した本になりそうです。いろいろな人が「詩魂」「詩魂」と言っています。ふむふむ。2014/12/23

のり

13
父としての小林秀雄、友としての小林秀雄、同窓としての小林秀雄、同業者としての小林秀雄、さまざまな点から「小林秀雄」が綴られ、また、その文章からそのお二人の関係性や雰囲気、時代の感じが滲み出ていて、エッセイの集成でありながら、凝縮された1つの作品として成り立っているところがとてもおもしろい1冊です。学問に秀でており、非常に鋭敏な感性を持ちながら、現実生活では忘れっぽかったり、おっちょこちょいなところに親近感を感じられるし、同業者や旧友への接し方には情の深いところを感じられて、心地よいです。2015/01/30

Tomoichi

9
この本が発売された時は小林秀雄自身の文章ではないので買わなかったが読友さんのコメントをみて購入。元は全集の月報ですが、さすが小林秀雄の月報だけあって執筆陣が豪華。川端康成・林房雄・井伏鱒二・大岡昇平・坂口安吾・青山二郎・今日出海等々。もちろん彼らの文章もいいのですが、個人的には肉親の方々の文章が好きでした。誰かの文章にも登場し交流もあったはずの福田恆存がないのは何故?2017/06/22

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