出版社内容情報
原発事故で生じた膨大な量の放射性廃棄物。これらは今、どこにどのように存在するのか。またこのゴミが、全国の公共事業で道路の下に埋められる。なぜこのような愚行がまかり通るのか。真相に迫る。
まさの あつこ[マサノアツコ]
内容説明
福島第一原発の事故で放出された放射性物質の総量は、ヨウ素換算値で約九〇京ベクレル。途方もない量が海や陸へ降り注ぎ、「放射能汚染ゴミ」となった。本書では、これらのゴミが、どこにどのような状態で存在するのかを調査した。そこで明らかになったのは、我々のすぐ身近な場所で、驚くほどずさんに処理・保管されている実態だった。一方、この放射能汚染ゴミが今、道路建設などの公共事業で地下に埋められようとしている。そうなれば日本中に放射性廃棄物がバラ撒かれ、史上類を見ない公害に発展する可能性がある。なぜこのようなことになったのか。その真相に迫る。
目次
第1章 すでに隣にある放射能汚染ゴミ(広島原爆の一六八・五倍の放射能が放出;ゴミ処理の基礎知識 ほか)
第2章 放射能汚染ゴミのずさんな管理(放射能汚染ゴミの処理と管理実態;「除染特別地域」の焼却施設 ほか)
第3章 誰が「八〇〇〇ベクレル」を持ち出したのか?(基準を八〇倍も緩めた環境省;放射線防護の考え方 ほか)
第4章 密室で決められた放射能汚染ゴミの再利用法(放射能汚染ゴミの主たる発生源;除染の流れをつくった「環境回復検討会」 ほか)
第5章 それでも放射能汚染ゴミを公共事業で使うのか?(どこに放射能汚染ゴミが使われるのか;再利用政策の欠陥 ほか)
著者等紹介
まさのあつこ[マサノアツコ]
ジャーナリスト。主に河川工事などの公共事業や原子力問題を取材。衆議院議員の政策担当秘書等を経て、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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