集英社新書<br> 自治体格差が国を滅ぼす

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集英社新書
自治体格差が国を滅ぼす

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087204223
  • NDC分類 318
  • Cコード C0233

内容説明

個人や企業間で格差の拡大が叫ばれて久しいが、格差は自治体・地域の間でも確実に広がりつつある。財政破綻した「負け組」自治体が住民サービスの質を下げる一方で、中学卒業までの医療費が無料など、住民が受益を謳歌している「勝ち組」自治体もある。自治体・地域の間の格差はなぜ生まれ、拡大し続けているのか。解決する方法はあるのか。本書では代表的な九つの自治体を取り上げ、その実態をつぶさに検証することで格差拡大の原因を分析し、是正に向けた具体的な方策を提言する。

目次

第1章 拡大を続ける地域間格差(地域間格差も拡大の一途;都道府県間の格差を考える;このままでいいのだろうか)
第2章 勝ち組自治体?(千葉県浦安市―究極の勝ち組自治体?;愛知県豊田市―日本一の企業城下町;兵庫県芦屋市―日本一セレブな自治体)
第3章 負け組自治体?(北海道夕張市―財政再建に苦闘する自治体;千葉県木更津市―バブルに踊らされた自治体;大阪市西成区―格差社会の縮図の街)
第4章 模索する自治体(群馬県大泉町―日本の近未来を予感させる自治体;三重県亀山市―企業誘致に賭けた自治体;徳島県上勝町―元気いっぱいの高齢者で溢れる自治体)
第5章 新潟から見た格差(日本一人口の多かった新潟県;新潟の中の格差;新潟と他地域の格差)
第6章 中央と地方、対立か、それとも共存か(地方あっての中央;中央あっての地方;都道府県がなくなる?;自治体が生き残るためには)

著者等紹介

田村秀[タムラシゲル]
1962年生まれ。東京大学工学部卒業。自治省入省、香川県企画調整課長、三重県財政課長を経て、新潟大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

14
財政力の強い自治体と弱い自治体を列挙し、その原因を考察した内容。行政に任せきりにしている市民の意識の低さや成功事例にただ工夫せずに模倣するなんとか銀座、テーマパークによって自滅する自治体など様々な問題が見えてきた。また、ただ税金を地方に垂れ流すのは問題だが、地方分権を進めてほとんど地方の自己責任にするのは問題だと思った。夕張市が最たる例で、確かに自治体の問題も大きいが、国のエネルギー政策の転換による犠牲という面も大きいという著者の意見には賛成だ。2015/08/26

くりのすけ

3
自治体の財政力の差を分析しているのだが、単に勝ち負けで論じれる問題でもないであろう。自治体の財政力は、当該地域の経済力の反映であって、自治体の経営能力や努力ではどうしようもない点もあるのではないか。国民の行政に対する依存度の高さなどもっともな指摘もあるのだが、問題・解決点とも殆ど具体的には触れられていないのが残念。2013/11/06

はれ ときどき まめ

1
自治体の情報をデータをもとに挙げられていたのが面白い。 道州制が導入されると仕事が増えてめんどくさそうな感じがした。何はともあれ、議会制の改革が大事だ。 夕張の事例はもっと読みたいと思う。なんで末期症状になるまで財政状況をかくしきれたんだろうか?2015/09/06

孤独な読書人

1
解決策が解決策になっていない感じがした。2012/03/10

かめぞう

0
タイトルに引かれて購入しましたが、(私にとって)内容は薄かったです。代表的な事例を知るという意味では参考になると思います。解決策を期待する方にはおすすめしません。

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