内容説明
個人や企業間で格差の拡大が叫ばれて久しいが、格差は自治体・地域の間でも確実に広がりつつある。財政破綻した「負け組」自治体が住民サービスの質を下げる一方で、中学卒業までの医療費が無料など、住民が受益を謳歌している「勝ち組」自治体もある。自治体・地域の間の格差はなぜ生まれ、拡大し続けているのか。解決する方法はあるのか。本書では代表的な九つの自治体を取り上げ、その実態をつぶさに検証することで格差拡大の原因を分析し、是正に向けた具体的な方策を提言する。
目次
第1章 拡大を続ける地域間格差(地域間格差も拡大の一途;都道府県間の格差を考える;このままでいいのだろうか)
第2章 勝ち組自治体?(千葉県浦安市―究極の勝ち組自治体?;愛知県豊田市―日本一の企業城下町;兵庫県芦屋市―日本一セレブな自治体)
第3章 負け組自治体?(北海道夕張市―財政再建に苦闘する自治体;千葉県木更津市―バブルに踊らされた自治体;大阪市西成区―格差社会の縮図の街)
第4章 模索する自治体(群馬県大泉町―日本の近未来を予感させる自治体;三重県亀山市―企業誘致に賭けた自治体;徳島県上勝町―元気いっぱいの高齢者で溢れる自治体)
第5章 新潟から見た格差(日本一人口の多かった新潟県;新潟の中の格差;新潟と他地域の格差)
第6章 中央と地方、対立か、それとも共存か(地方あっての中央;中央あっての地方;都道府県がなくなる?;自治体が生き残るためには)
著者等紹介
田村秀[タムラシゲル]
1962年生まれ。東京大学工学部卒業。自治省入省、香川県企画調整課長、三重県財政課長を経て、新潟大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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