シリアで猫を救う

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シリアで猫を救う

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  • サイズ 46判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065210741
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C8036

出版社内容情報

シリアの商業都市アレッポに生まれ、電気技師として働いていたアラー・アル=ジャリールさんは、内戦が激化するなか、負傷者や市街地に取り残された猫の救出活動を開始します。
その活動は、報道をつうじて世界中の人たちに知られるようになります。
そしてFacebookでつながった人たちからの支援を受けて、「サンクチュアリ」と呼ばれる猫の保護施設をつくり、空爆で傷ついた猫たちを保護していきます。
自らの危険もかえりみず、人間やどうぶつたちの命を必死に守るアラーさんの活動をつうじて、シリア内戦の悲惨な現実、戦争の愚かさを訴えかけます--。

内容説明

「世界一危険な道」。アレッポの戦いの間、カステロ・ロードはメディアからそう呼ばれていた。電気技師アラー・アルジャリールは、このカステロ・ロードを仕事場に、負傷した人々の救助活動をおこなうと同時に、住民が避難したあと取り残された猫たちの保護を始める。戦渦の中、人や動物を助ける彼の姿は、世界中の心ある人々を動かし、やがてシリア初の猫サンクチュアリの創設につながっていく―。現在もなおシリア国内で活動を続ける一市民の、生の声を伝える迫真の記録。

目次

プロローグ
第1章 戦争はどのように始まったか
第2章 アラー救急車
第3章 アレッポのキャットマン
第4章 破綻した戦争
第5章 戦火の下で
第6章 包囲下の日々
第7章 退避
第8章 みんなのサンクチュアリ
第9章 さまざまな動物たちを保護する
第10章 ニューノーマル
エピローグ 未来に待ち受けているもの

著者等紹介

アルジャリール,アラー[アルジャリール,アラー] [Aljaleel,Alaa]
1975年、シリア・アレッポに生まれる。電気技師だったが、内戦が始まってからは自分の車を救急車として使い、負傷した人々や取り残された動物たちの救助活動を開始。「エルネスト・サンクチュアリ」という施設を作って多くの猫を保護し、「アレッポのキャットマン」と呼ばれている

ダーク,ダイアナ[ダーク,ダイアナ] [Darke,Diana]
1956年、イギリス・ロンドン生まれ。オックスフォード大学でアラビア語を学び、現在は作家、中東文化専門家、キャスターとしても活躍中

大塚敦子[オオツカアツコ]
1960年、和歌山市生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。パレスチナ民衆蜂起、湾岸戦争などの紛争取材を経て、現在は人と自然や動物との絆などについて執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

103
シリアで戦禍の中猫を救うために活動している「アレッポのキャットマン」のノンフィクション、過去の話ではなくこの10年の話、恥ずかしながらこんな状況とは知らなかった、愚かな戦争の犠牲になるのは罪のない一般市民と弱い子供と動物、生きるか死ぬかの時にペットの面倒まで見られないそんな人間たちの中、取り残された猫を助けるため命がけで救助活動するアラー、敵国ではなく自国の人間を攻撃し殺戮するとは信じられない、歴史ある街を破壊し沢山の人や動物を殺す戦争が現代でも尚燻り続けているこの現実を知らなければならない。2021/03/10

たまきら

38
歴史で勉強した世界最古の歴史を誇る町の一つ、アレッポ。世界遺産にも指定されているこの町が内戦で荒廃していくなか、国外に脱出せずけが人を、そして苦しむ猫を助ける電気技師の男がいた…。いま、この瞬間死ぬかもしれない。そんな毎日を7年間も送り、何度も何度も苦しい思いをしているのに、トルコに滞在後も彼はまたシリアへ帰国し、今日も猫を、子供を、傷ついた動物たちを世話しています。なぜここまで人間は暴力的になれるのだろう?淡々と描かれる恐ろしい破壊と殺戮の日々を読みながら、人間の愚かさと崇高さに圧倒されました。2021/02/16

k sato

31
慈悲の銃弾は、政府による動物と市民への暴虐でしかない。シリア・アレッポの内戦下で、猫の保護活動に従事するアラー。その活動を取材した本書は、内戦が如何にばかげた惨劇であったかを物語っている。地獄よりもっとひどい場所で、どんなに爆撃が激化しようとも、猫たちの側を離れなかったアラー。動物たちの怪我を治せない状況にあっては、小さな額に慈悲の銃弾を撃ち込むこともあった。彼の決断に私の思考が停止した。「人への情けを持つ者は、生あるすべてのものに情けを持つ」。犠牲者には動物、建造物も含まれることを忘れてはならない。2023/09/25

冬佳彰

20
申し訳ないことに、シリアがひどい状況であることは知っていても、その経緯は知らなかった。「どうせ大国間の代理戦争なんだろう」くらいに思っていたが、本書を読み、本当に複雑で残酷な話だとわかった。政権と反体制派が交戦し、政権が自国の一地域を見境なく攻撃するって、どういうことだ?俺には怒りしかない。本書は、そうした街で独自の救助活動を行ないつつ、猫の救助も実施し、サンクチュアリを創設した(何度も移動せざるを得ない)著者の回想録だ。彼自身の語りに助けられるが、決して心休まる話でも、「猫かわいい」で済む話でもない。2020/12/27

ののまる

17
砲弾で破壊された瓦礫の中から猫を救う「キャット・マン」。そして子どもと動物のための“サンクチュアリ”を建設して、傷を癒やし続ける。戦争はいつも一番弱い立場(子どもや動物)に甚大な被害をもたらす。福島原発の避難地域に置き去りにされて餓死していった動物たちと同じだ。シリアで、もともと猫に対する偏見や虐待(特に黒猫)があるのは驚きだったけど(コロナが猫から感染するというフェイクニュースで、さらにいま猫を捨てる人が多くなっている)、愚かな人間の行為の中で、キラリと光る同じ人間の輝き。2021/02/03

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