大江健三郎全小説全解説

個数:
電子版価格
¥3,652
  • 電書あり

大江健三郎全小説全解説

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年06月08日 03時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 528p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065195062
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

新聞記者として長年大江健三郎を取材してきた著者による、わかりやすい大江健三郎入門書。『大江健三郎全小説』(全15巻)を通して書かれた解説を一冊にまとめる。大江健三郎全小説のあらすじから説き起こしつつ、個々の作品発表当時の文芸批評家による主要評論に言及、その作品がどのように受容されてきたかを論じる。またときに作家へのインタビューを引用しながら作品の意義を明らかにする。大江文学がどのように生まれ、どのように読まれ、さらにこれからどのような研究課題がありえるのかを総合的・俯瞰的に論じた大江評論の決定版。

目次
はじめに
よろしい、僕は地獄に行こう!
惨憺たる青年たち
封印は解かれ、ここから新たに始まる
復元された父の肖像
神話としての「個人的な体験」
知と懐かしさの容れ物として
ノーベル賞はいかにしてもたらされたか
果てしなく多義的な偽史をめざす
アメリカの影が差す女性たち
予戒としての近未来SF
青年の夢想と酷たらしさ
世紀末に集中した「魂のこと」
再びの「カラマーゾフ万歳!」
永遠のモラリスト、伊丹十三
「晩年のスタイル」こそ苛烈に
大江健三郎年譜
『大江健三郎全小説』収録作リスト
文献一覧
索引

内容説明

あらすじ、登場人物、状況設定、執筆時の時代背景、作者の年譜的状況、主要批評、新解釈、年譜、全作品書誌、文献一覧。読解の手がかりを満載!長編30作、中・短編66作を徹底解剖!

目次

よろしい、僕は地獄に行こう!
惨憺たる青年たち
封印は解かれ、ここから新たに始まる
復元された父の肖像
神話としての「個人的な体験」
知と懐かしさの容れ物として
ノーベル賞はいかにしてもたらされたか
果てしなく多義的な偽史をめざす
アメリカの影が差す女性たち
予戒としての近未来SF
青年の夢想と酷たらしさ
世紀末に集中した「魂のこと」
再びの「カラマーゾフ万歳!」
永遠のモラリスト、伊丹十三
「晩年のスタイル」こそ苛烈に

著者等紹介

尾崎真理子[オザキマリコ]
1959年、宮崎市生まれ。1982年読売新聞社に入社。92年から2019年にかけて読売新聞東京本社の文芸担当記者、編集委員。傍ら『大江健三郎 作家自身を語る』(2007年)の聞き手・構成、『大江健三郎全小説』(全15巻)の解説を務める。著書に『ひみつの王国 評伝石井桃子』(芸術選奨文部科学大臣賞、新田次郎文学賞)など。2016年度日本記者クラブ賞受賞。2020年度より早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

201
大江文学最高の入門書にして、巨大なる大江山脈で遭難しないための最適な攻略本でもある。大江健三郎は何を書いてきたのか。またその小説を読むとき僕らは何を読んでいるのか。小説とは何か。森の神話と個人的な体験が混ざりあって織りなす虚構の小説世界は現実と結びついて区別がつかない。いや、そもそも区別すること自体が無意味だ。生き延びるために書き続けた、書かざるをえなかった、また書くことで生きざるをえなかった人間のすべてがつまっている。序章と終章でひかれる引用が印象的だ。ひとつは師、渡辺一夫訳によるセナンクゥールの言葉⇒2020/10/23

Vakira

49
♪谷の村のオシコメ~♪ 髪を軽くなびかせ~♪なんて「風の谷のナウシカ」調で歌ってしまう。 村の伝説、幼少の頃にいなくなった父、(戦争に)遅れた自分、脳障害を持った息子。その環境をおとぎ話として書き残すことが大江健三郎さんの存在の証明。物語は文章にしないと残らない。文章を読むことで作者のその感性、思想、ストーリー展開の面白さが判る。大江さんはそれを表現の物質化と呼んでいる。大江さんの特に興味があるテーマは性と暴力の様だ。性描写は不愉快なほど生臭いし、登場人物のキャラは今風に言えば強烈にクセが強い。 2020/12/10

amanon

6
大江という作家が日本戦後文学史に齎したものがどれだけ大きかったか、ということを改めて痛感。それなりに大江の作品を読んできたつもりだが、未読のものが少なからずあること、また既読のものも読み込みが浅かったり、記憶が曖昧なものが多いことを再認識。そもそも大江という長い執筆生活を誇る作家の全小説を一冊の本でまとめて論じるというのに無理があるのかも…という気にもさせられる。また、もともと初出が作品集の解説ということもあってか、かなり大江寄りの記述になっているのが気になる。もう少し辛口の記述があってもよかったのでは…2022/08/04

トマス

3
全15巻の『大江健三郎全小説』の解説集。未読作品の解説も含めて読んだが、ズレを含みながら書き直され続ける大江ワールドは、解説を通して魅力を失うどころかむしろ惹きつけられる。作品同士のつながりを捉えるために最適の解説。2021/12/28

緑虫

2
★★★★ 長く大江健三郎を取材してきた著者による全作品解説。講談社から出た大江健三郎全小説の補助テキスト的位置づけで、全小説の各巻収録作ごとに1章を割き解説されている。大江作品は全体としてひとつの宇宙を形成しており、個々の作品が宇宙の中でどのような位置を占めているか知っておくことが読者としてとても有益なのでこういった書物はありがたい。読み返したくなったのはやはり『万延元年のフットボール』。この作品の解説は特に熱が高いと感じる。未読作だと『懐かしい年への手紙』。2022/11/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16447533
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。