出版社内容情報
竹本 健治[タケモト ケンジ]
著・文・その他
内容説明
京都大学ミステリ研究室から始まった、推理小説マニア垂涎の蒐集本上に大便が置かれるという“うんこ事件”の謎。実名で登場するのは綾辻行人、笠井潔、法月綸太郎、麻耶雄嵩etc.並行して語られる麻生家連続殺人事件というミステリ。混迷する眩暈と戦慄の物語。これは「新本格ミステリ」シーンの二次創作なのか!?
著者等紹介
竹本健治[タケモトケンジ]
1954年兵庫県相生市生まれ。東洋大学文学部哲学科在学中にデビュー作『匣の中の失楽』を伝説の探偵小説誌「幻影城」に連載、’78年に幻影城より刊行されるや否や、「アンチミステリの傑作」とミステリファンから絶賛される。以来、ミステリ、SF、ホラーと幅広いジャンルの作品を発表。天才囲碁棋士・牧場智久が活躍するシリーズは、’80~’81年刊行のゲーム3部作(『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』)、『狂い壁狂い窓』、第17回本格ミステリ大賞受賞の『涙香迷宮』まで続く代表作となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジャム
5
京大ミステリ研BОXから始まった稀覯本上にまさかの不浄物が置かれる謎。綾辻行人、小野不由美、笠井潔、法月綸太郎、麻耶雄嵩、山口雅也らが実名で登場し小説ジャック、推理合戦を展開する! 「夏と冬の奏鳴曲」を出したばかりのまだ学生の麻耶雄嵩も登場!地中海的容貌の美青年と評され、メルカトルばり?の名推理も披露笑そして、AB型であることも本書で初めて知りました笑 あと、個人的に竹本&山口のコンビがとても気に入りました笑法月→麻耶→綾辻→笠井の豪華うんこ推理リレーにはクラクラ笑小野さんの最後のBL漫画も良し笑2018/05/16
もえぞう
3
凄く読むのが辛い部分とスラスラ読める部分が混在する作品です。読み辛い場所は理解出来ないので、そんなものなんだなと思いながら読んでいました。前作の偽書でも思いましたが、竹本健治さんの文章には惹かれるので、ウロボロスシリーズ以外も読もうと思います。しかし…こんなに「うんこ」と書かれた小説は初めて読みました(汗)2022/12/03
えっ子
3
麻耶雄嵩が出てきた!!!!わーい!!!!難しいところは飛ばして気楽に読んでいます。島田荘司先生しゃべり方カッコ良すぎ2019/01/30
読書と紅茶🥰
3
〇〇〇事件と麻生家事件の落差にクラクラ…。笠井さんの〇〇〇論が興味深い。〇〇〇の生臭い描写も多々散見され、少々引き気味。カレーを囲んで〇〇〇事件の推理って冗談キツイ!それにしてもみんな楽しそうでいいな。笠井さんの怒りが気になる下巻へ。2018/07/06
ほたぴょん
1
『ウロボロスの偽書』(以下「偽書ボロス」)に続くシリーズ2作目『ウロボロスの基礎論』(以下「基礎ボロス」)。ちなみに偽書ボロスは読んでませんが、今後読んでみたいと思いました。推理合戦の様相は、他にも類例はいっぱいあるんでしょうけど、やっぱり『虚無への供物』を思い出してしまう。本作自体についていえば、面白いけど、気軽にこれはこんな小説だったね、って言えない小説でした。ちゅうか、あの結末にしたって、連載第1回での紛れ込みを踏まえて考えれば虚構という線も濃いし。(しかし小説の中の虚構とは)2023/05/13