講談社学術文庫<br> 満鉄調査部

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講談社学術文庫
満鉄調査部

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922906
  • NDC分類 335.49
  • Cコード C0120

出版社内容情報

ソ連研究の本拠地、計画経済の立案部隊となり、戦後日本に経済成長をもたらした影の立役者と評される元祖シンクタンクの全貌を明かすソ連研究の中心地であり、満洲国建国に際して経済計画の策定に注力。日中戦争期には占領地の宣撫工作と調査活動とともに、日中戦争の行方を予測する総合調査までも担った。アジア太平洋戦争開戦後は、ビルマ・マラヤの調査までも手がけたが、関東憲兵隊との摩擦により機能停止に。満鉄調査部の活動は、いまでは「日本初のシンクタンク」と評され、そのエッセンスが戦後の経済発展やアジア研究に大きく寄与した。その全貌を明かす。

はじめに──「元祖シンクタンク」としての満鉄調査部
序 章 満鉄調査部の誕生
第一章 調査機関とロシア革命
第二章 国益と社益の間で
第三章 満鉄調査部と日中戦争
第四章 満鉄調査部事件の真相
第五章 それぞれの戦後
補 論 満鉄調査部と戦後の日本社会
主要参考文献
関連年表
あとがき
学術文庫版あとがき


小林 英夫[コバヤシ ヒデオ]
著・文・その他

内容説明

創設時はソ連研究に注力し、満洲国建国に際しては経済計画を策定。日中戦争期には占領地の宣撫工作と調査活動とともに、戦争の行方を予測する総合調査までも担った。太平洋戦争開戦後、関東憲兵隊との摩擦により機能停止。しかし終戦後そのエッセンスが経済発展やアジア研究に大きく寄与した。元祖シンクタンクと評される満鉄調査部の全貌に迫る。

目次

序章 満鉄調査部の誕生(満鉄の誕生;総裁後藤新平 ほか)
第1章 調査機関とロシア革命(初期・満鉄調査部の活動;ロシア革命と満鉄調査部)
第2章 国益と社益の間で(採算と社業重視の調査活動;満州事変後の満鉄調査部 ほか)
第3章 満鉄調査部と日中戦争(華北分離工作;日中戦争下の大調査部)
第4章 満鉄調査部事件の真相(「満鉄マルクス主義」の形成と展開;関東憲兵隊と満鉄調査部部事件 ほか)
第5章 それぞれの戦後(敗戦;ソ連による満鉄施設の搬出 ほか)
補論 満鉄調査部と戦後の日本社会(満鉄調査部略史;満鉄調査部と戦後社会)

著者等紹介

小林英夫[コバヤシヒデオ]
1943年東京都生まれ。東京都立大学法経学部卒。駒澤大学経済学部教授などを経て、早稲田大学名誉教授。専攻は日本近現代経済史、アジア経済論、植民地経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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100

54
満鉄調査部に焦点を当て、太平洋戦争前後から前後の復興にまで影響を与えた姿が描かれている。組織が大きくなった時に生まれる争いがここでもあり、それが満鉄調査部の重要な要素であったと感じた。現在の発展の礎となった調査部の切磋琢磨だが、未来の繁栄に寄与する後継者はいるのか。2021/08/13

ゲオルギオ・ハーン

28
南満州鉄道の統計資料の整理や調査レポートを作成する部署である満鉄調査部の概略を書いた一冊。調査内容の具体的なところは書かれず、どういう部署か、組織的・思想的な特徴はなにかということを書いている。PCのない時代のため資料整理や調査にとにかく人員が必要で調査部全体で調査員が二千人以上もいたという。調査レポートや統計資料は定期的に刊行され、部数はともかく出版ペースはけっこう早かったそうです。資料内容について特に言及せずあとで有名になる人たちが書いた優れた資料という表現で済ませているのでちょっと消化不良でした。2022/06/13

BLACK無糖好き

12
元祖シンクタンクと言われる満鉄調査部の歴史が描かれています。満蒙・ソ連・中国研究への取組。当初は老舗意識が強く関東軍を見下す雰囲気もあったという。しかし満州事変を契機に関東軍との協力関係は強固になっていく。「満州国経済建設綱要」作成、「支那抗戦力調査」等緻密な分析を行う一方で、組織内での思想派閥抗争も起き、挙句憲兵隊による赤狩りで機能停止となる当時ならではの終焉を迎える。しかし満鉄調査部のDNAが戦後日本の復興に一定の役割を果たした事実は見逃せないと思われます。2015/11/05

Meistersinger

8
満鉄調査部は満鉄創設直後の地域調査で一つの役目を終えていたが、その後のロシア革命で対ソ調査が任務となる。そして共産分子の浸透を受けたりとか。さすが満州だけあって、関係者に主義者もいたというのが面白い。2015/08/05

雲をみるひと

7
南満州鉄道調査部の歴史とその所属員の来歴を紹介した本。戦中の大量投獄事件にかなり紙面を割いているようにトピックにより濃淡がある。過度な分析を避け事実を中心に構成されており資料的な価値があると思われ好感が持てる。2018/11/01

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