講談社学術文庫<br> “弱さ”のちから―ホスピタブルな光景

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講談社学術文庫
“弱さ”のちから―ホスピタブルな光景

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922678
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0110

出版社内容情報

「そこに居てくれること」で救われるのは誰か? ケアするがわとされるがわに起こる奇妙な反転を探究する臨床哲学のフィールドワーク「そこに居てくれること」で救われるのは誰か? ケアにあたるひとが、ケアを必要としているひとに、逆にときにより深くケアされ返す反転が《ホスピタブルな光景》には起きている。看護、ダンスセラピー、グループホーム、小学校、ゲイバー――。斯界の第一人者が反転の意味を追い、ケアの現場に立つ13人へのフィールドワークをとおしてケア関係の本質に迫った、臨床哲学のこころみ。

旅 へ
袈裟から白衣へ──ピアスをした尼さん
お経と詩──サスペンダーをしたお坊さん
学校という場所──サーフィンやってるセンセー
家族の定型はいま……──住宅にこだわる建築家
キャンピィ感覚──二丁目のクロちゃん
だれでもなくていられる場所──健康ランドに通う小説家
受け身と多様──「先生」と呼ばれる性感マッサージ嬢
「言葉のメス」に抗って──SP活動に取り組むひとりの女性
からだを信じる──横着で優しいダンスセラピスト
血に染まる──花と刺し違える八十二歳
順調です。──べてるの家
オンリーワン──生徒が生徒を引っぱるスクール
めいわくかけて、ありがとう。──「その他の関係」のために


鷲田 清一[ワシダ キヨカズ]
著・文・その他

内容説明

ケアにあたるひとが、ケアを必要としているひとに、逆にときにより深くケアされ返す反転が“ホスピタブルな光景”には起きている。看護、ダンスセラピー、グループホーム、小学校、ゲイバー―。斯界の第一人者が反転の意味を追い、ケアの現場に立つ十三人へのフィールドワークをとおしてケア関係の本質に迫った、臨床哲学の刺戟的なこころみ。

目次

袈裟から白衣へ―ピアスをした尼さん
お経と詩―サスペンダーをしたお坊さん
学校という場所―サーフィンやってるセンセー
家族の定型はいま…―住宅にこだわる建築家
キャンピィ感覚―二丁目のクロちゃん
だれでもなくていられる場所―健康ランドに通う小説家
受け身と多様―「先生」と呼ばれる性感マッサージ嬢
「言葉のメス」に抗って―SP活動に取り組むひとりの女性
からだを信じる―横着で優しいダンスセラピスト
血に染まる―花と刺し違える八十二歳
順調です。―べてるの家
オンリーワン―生徒が生徒を引っぱるスクール

著者等紹介

鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。関西大学、大阪大学で教授職を務め、現在は大谷大学教授、せんだいメディアテーク館長。前大阪大学総長。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Die-Go

43
図書館本。著者が各界の人を「ケア」する立場にある方にインタビューを取ったもの。その立場は様々で、その一人一人には深い洞察力と人に相対する愛情が垣間見られる。読んで良かった★★★★☆2020/06/16

SGM

15
★★★ところどころ抽象的表現過ぎて何が言いたいのかわからないところもあったけれど、全体としては面白く読めました。要は深い繋がりこそが大切なのかなと。ハーバード大学の長年の研究によれば周囲との質の高い繋がりは幸福に大きく関与していることがわかっている。繋がりを大切にせよですね。『じぶんに固有なものがなにもないから寂しいのではない。まわりにだれもいないから寂しくなるのでもない。じぶんがここにいることが他のだれかにとって意味があると感じられないことが、寂しいのだ』P2312017/12/18

naji

13
ケアとは、ただ単に“支える”という視点だけでなく、“力”をもらうという視点もあるなぁと感じた。他者のなかに、自分が何らかの“形”で意味のある存在、居場所として占められる・感じられることが出来れば、それこそが生きる力を与えることに繋がると思える一冊でした!2016/03/08

coldsurgeon

10
現代社会の仕組みが弱さとして強いてきたものであり、人としてある限り誰もがどうしようもなく抱え込まなければならない弱さがある。弱いものが弱いものをすぐそばで支える場面、ケアに当たる人がケアを必要としている人に、逆に時により深くケアされ返す反転が、ホスピタブルな光景にみられる。ケアの日常に、「使命」という言葉を加えると疲弊してしまうので、「感情労働」としてみるときの、後ろめたさに対する心の持ちようを示してくれる。2016/07/16

たか

8
様々な(ふつうそうは思われない場所も含めた)ケアの現場を訪ね、感じたことをことばにしていく。鷲田先生もそれぞれの現場の人も、とてもやさしい言葉なのに鋭くもある。ケアするものがケアされる。綺麗事では終わらない抜き差しならぬ現場に「まみれ」て、それでも立ち去らなかったひとへの「めいわくかけて、ありがとう」。"ひとが「死ぬとわかっていても死なないでいる」のは、だれもが一度、なんの条件もつけずにこの子がここにいるという、ただそれだけの理由で《存在の世話》を受けた経験があるからだろう"この言葉に救われる。2022/09/02

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