出版社内容情報
黄昏と暁闇、反射と点滅など光を主題としたエセー。「文学」とは光であることを、稀代の表現者が知性と感性を尽くして綴る、珠玉編。黄昏と暁闇、反射と点滅など、光を主題としたエセー。
「文学」とは光であることを、稀代の表現者が知性と感性を尽くして綴る、珠玉編。
※本書は、1996年12月刊『青天有月 エセー』(思潮社)を底本としました。
松浦 寿輝[マツウラ ヒサキ]
著・文・その他
内容説明
黄昏と暁闇、反射と点滅、傷と紐、月と放心、死―モンテーニュ『エセー』にいざなわれ、心をよぎる思いを筆に随うままに綴った“光”をめぐる十五の変奏。ゴダール、スタンダール、ボードレール、シェイクスピア、吉田健一、西脇順三郎、李白、バルト、アンデルセン…。先人達のイメージと自らの知性と悟性と感性で、光=言葉が生まれる一瞬を描写した、思索と詩魂の結晶。
目次
黄昏と暁闇
青い時間の静寂
昔の光
空を仰ぐこと
反射と点滅
スタンダールのイタリア
傷と紐
死
きしゃぽっぽと金魚
断つこと、放つこと
足音が遠ざかる
月と放心
「人生の道の半ばにして…」
白について
貧しい光
著者等紹介
松浦寿輝[マツウラヒサキ]
1954・3・18~。詩人、小説家、批評家。東京生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス分科卒業、同大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程中途退学。パリ第3大学博士学位取得。東京大学教養学部外国語科助教授等を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻教授。2012年3月、退官。1988年『冬の本』で高見順賞、95年『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、『平面論―一八八〇年代西欧』で渋沢・クローデル賞平山郁夫特別賞、99年『知の庭園』で芸術選奨文部大臣賞評論等部門、2000年「花腐し」で芥川賞、2005年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞、『半島』で読売文学賞、2009年『吃水都市』で萩原朔太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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