講談社現代新書<br> ビートたけしと北野武

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講談社現代新書
ビートたけしと北野武

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884174
  • NDC分類 779.14
  • Cコード C0295

出版社内容情報

なぜビートたけしは昭和の事件当事者を演じるのか。多くのドラマ・映画作品を軸に、彼の半生と戦後の日本社会の変容を論考をしてみた差別・暴力・宗教・科学…

現代社会の「欺瞞」、そして「ビートたけし」と「北野武」の
「二面性」にも迫った、画期的論考!

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今年1月、「お笑いBIG3」の一人、ビートたけしが古希を迎えました。

もともと漫才師として出発した彼は、本名の北野武名義で

映画監督として活躍すると同時に、

俳優としてもドラマ・映画に多く出演し、存在感を示してきました。

そこでは、実在する著名人や現実に起こった社会的事件の当事者を

演じたことも少なくありません。

たとえば、1968年の出来事と出演したドラマを重ねると、こんな感じになります。

・2月、ビートたけし(A)が静岡県で暴力団員を殺害後、寸又峡の旅館に立て籠もる
・12月、ビートたけし(B)が東京・府中市で現金輸送車を乗っ取る
・なお、この強奪現場と塀を挟んで向こう側の府中刑務所には、強姦致傷事件でビートたけし(C)が服役していた

もちろん、実際には、(A)=金嬉老、(B)=3億円事件の犯人、(C)=大久保清

となるわけですが、これら以外にも、たけしは東条英機、田岡一雄、千石剛賢、

エホバの証人輸血拒否事件で死亡した男児の父親、豊田商事会長刺殺事件の

犯人など、実に多くの人物を演じてきました。

以上の作品では、宗教・暴力・差別など、日本の社会ではタブーとされがちな

テーマが取り上げられています。

そこで本書では、出演したドラマ・映画作品を補助線としつつ、

彼の半生や二面性について、戦後ニッポンの変容を重ね合わせながら論考します。

これまでにないたけし論、日本社会論として一気読み必至の一冊!

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◆本書のおもな内容◆
序 章 たけしの演じた人物で年表をつくってみた
第1章 母親の喪失――大久保清と北野武を分けたもの
第2章 差別と暴力――金嬉老・三億円事件・写真週刊誌
第3章 宗教と科学――イエスの方舟・エホバの証人・バイク事故
終 章 戦後ニッポンに内在する二面性と欺瞞

◆序 章 たけしの演じた人物で年表をつくってみた
たけしの育った風景を求めて/大石内蔵助から立川談志まで/伊丹十三が語った日欧の俳優の違い/たけし扮する人物は「似ていない?」/役柄の二面性と「振り子の理論」/「ビートたけし」と「北野武」 ほか
◆第1章 母親の喪失――大久保清と北野武を分けたもの
たけし起用への反対意見/大久保母の「息子殺し」/たけし母の強い信念/たけしと大久保の差異/「おいらはよ」と言い始めたワケ//一億総中流社会のなかで/二人のコンプレックス ほか
◆第2章 差別と暴力――金嬉老・三億円事件・写真週刊誌
自ら望んだ役/「川向こう」と呼ばれて/差別に対する考え方/金嬉老からの手紙/三億円事件が起きた日/内田裕也も怖気立った凶行シーン/写真週刊誌ブームとその終焉/活動自粛中に得たもの ほか
◆第3章 宗教と科学――イエスの方舟・エホバの証人・バイク事故
「おまえらの面倒は一生見る」/千石のおっさんはオレに似ている/ラジオで“教祖”にまつりあげられる/人間は信仰のために死にもする/自らの意志で手術を拒否したたけし/麻原彰晃との対談 ほか
◆終 章 戦後ニッポンに内在する二面性と欺瞞
病床で口にしたある人物の名前/新宿で二人はすれ違ったのか?/日本人に見出した「諦観の念」/戦後日本の二面性と欺瞞/西田敏行とビートたけし/「堤清二」と「辻井喬」/「ビートたけし」「北野武」以外の「三番目の人格」/お笑いBIG3は幸せか ほか


近藤 正高[コンドウ マサタカ]
著・文・その他

内容説明

差別・暴力・宗教…現代社会の「欺瞞」と彼の「二面性」に迫る。なぜビートたけしは昭和の事件当事者を演じるのか。ドラマ・映画の出演作品を軸に、北野武の半生と戦後ニッポンの変容を重ね合わせた、画期的論考!

目次

序章 たけしの演じた人物で年表をつくってみた(たけしの育った風景を求めて;大石内蔵助から立川談志まで ほか)
第1章 母親の喪失―大久保清と北野武を分けたもの(大久保清事件;たけし起用への反対意見 ほか)
第2章 差別と暴力―金嬉老・三億円事件・写真週刊誌(自ら望んだ役;金嬉老の五日間 ほか)
第3章 宗教と科学―イエスの方舟・エホバの証人・バイク事故(「おまえらの面倒は一生見る」;千石のおっさんはオレに似ている ほか)
終章 戦後ニッポンに内在する二面性と欺瞞(病床で口にしたある人物の名前;新宿で二人はすれ違ったのか? ほか)

著者等紹介

近藤正高[コンドウマサタカ]
1976年愛知県生まれ。ライター。サブカルチャー誌「クイック・ジャパン」(太田出版)の編集アシスタントを経て1997年よりフリーランス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

32
タイトルから、たけしが提唱する振り子理論の実証的内容と予測してみたが、少し捻くれた構成になっている。たけしがドラマで演じてきた実在の人物自身が二面性を持ち、そこにたけしの二面性を重ねて考察してみようという試みだ。一瞬の発想としてはユニークだが、さすがに乱暴だろうと思いながら読んでみたら、意外とスッと腑に落ちる感覚に何度も出会えた。とにかく、著者は丁寧にたけしの著書や発言を感心するほどに調べている。それは、1976年生まれという著者の年齢が関与しているようだ。(つづく)2017/04/23

ちくわん

19
2017年3月の本。たけし氏が主演したドラマを中心に話が進む。まず大久保清、ドラマはリアルに観た。えっ?なに?普段との違いを理解できなかった。ドラマも昭和らしい演出で、妙に怖かった。続く、イエスの箱小舟は、たけし氏演じる、おっちゃんがただただ若い女性たちに振り回されて、この人がどうして犯罪者なの?という感じで観た。「コミック雑誌なんかいらない!」は、観てないんだよな。なんとかしないと。やはり、たけし氏は私の人生のヒーローだ。いや、たけちゃんマンだ!2019/07/07

0607xxx

12
昭和の大事件の当事者を数多く演じたビートたけしの二面性を軸に書かれた一冊だが、たけし論は勿論の事、事件やたけしを通して昭和を知る事が出来た。前著の「タモリと戦後ニッポン」もすぐ読みたい!2017/08/25

まさむね

10
『タモリと戦後ニッポン』の著者が、今度はビートたけしについてまとめた本。ただ今回は、ビートたけしが映画やドラマで演じた昭和の大きな事件の当事者にスポットを当てた点がユニーク。そう言われれば、私が印象に残っている犯罪ノンフィクションドラマはビートたけし主演が多かった。大久保清、イエスの方舟、金喜老事件、エホバの証人、豊田商事事件など。昭和の事件史とビートたけし=北野武の創作・演技(本人が当事者となった講談社フライデー事件も含め)を重ねて論じきった点で、本書は大変な傑作である。2017/05/31

みち3

9
切り口がよい。たけし論もさることながら、時代、事件も同時に感じられた。特に、宗教の章は面白かったな~。宗教は答えを出してないと、科学に振れるという解釈。非常に納得。たけしっぽいもの。2017/05/23

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