講談社文庫
Bluff騙し合いの夜―ミステリー傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062772280
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

伊坂幸太郎、曽根圭介、折原一、連城三紀彦らが仕掛けるとびっきりの罠をご堪能あれ! 傑作短編8つを収録したアンソロジ-。

伊坂幸太郎、曽根圭介、折原一、連城三紀彦らが仕掛けるとびっきりの罠をご堪能あれ! 傑作短編8つを収録したアンソロジ-。

内容説明

突然二人の男にさらわれ車に乗せられた“わたし”。検問を突破した後、トランクに閉じ込められそうになるが、そこには誰も身に覚えのない大金が詰まっていた(伊坂幸太郎「検問」)。必ず女性の顔を傷つけてからレイプし殺害する“切り裂きタマちゃん”。特徴的な傷の理由は(曽根圭介「熱帯夜」)。全8編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まこみん

80
以前からの積読本。ちょっと残念な事に伊坂さん、曽根さん、折原さんのは既読でした。お初の黒崎さんの「見えない猫」ペットシッターを語り手に、ラストの展開にびっくり。本当に病んでいたのは… 山田さんの「リターンズ」郡山を出発する東京行のバスに様に乗り込んだ主人公。そこで出会ったのは。イヤミスのタイムトラベルものかと思いきや、こちらはほっとするラスト。 そして連城さんの「夜の自画像」大正〜昭和初期の時代設定らしいほの暗い妖艶で幻想的なミステリー。骨董・画商の封印された過去を美しい文章で綴られて引き込まれました。2017/02/19

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

43
見事、騙された・・・!(笑 思い込みが、いかに命取りになるかってことを実感した!特に、「熱帯夜」は、やられた・・・!うまいです!伊坂さんの話は、何度読んでもおもしろい☆「見えない猫」は、ある程度予想はついていたものの、最後はゾクッとした。「音の正体」は、なんかありえそうで、怖かった。「前世の因縁」には、あんな真相があったとは・・・!最後はホッとしたけど、女の「私がしたくない三つのこと」の最後の一つは、何なんだろう?「パラドックス実践」は、発想がおもしろく、知的好奇心が刺激されたけど、その答えでいいの?2012/07/14

アーモンド

23
アンソロジーでページ数は少ないながら、満足感あり。面白かった。それぞれ読みながら、どこを騙されているんだろうとワクワクする。作家さんの個性がそれぞれ発揮されていて、それも楽しい。2020/05/31

きのぴ

18
気になっていた連城三紀彦さんを読めて満足です。伊坂さんの「検問」は、溝口と太田の掛け合いが楽しくて笑いました。黒崎緑さんの「見えない猫」の結末がいまいちよく分からなかったけど、それも含めて私の中で一番でした。名前を初めて見る作家さんが多かったけど、それぞれ個性があって面白かったです。2016/03/08

にゃにゃ美

15
このアンソロジー、オススメします。苦手なイヤミスもあるが、短編なので余韻も軽め。騙しの仕掛けが作者によって幅広く、とにかく飽きない。お気に入り3作品①山田深夜「リターンズ」失恋し、故郷を出る青年。彼を想う人たちの騙しのからくりが導いた希望ある結末は最高。②曽根圭介「熱帯夜」友人夫妻を窮地から救出したい主人公だが...?何度「そっちか!!」と独りで突っ込んだことか。③ラストの連城三紀彦「夜の自画像」主人公が父と若き画家の顛末を回想。美しく妖しく、こちらを絡めとるような文に、ただただ魅了された。2016/01/29

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