出版社内容情報
惟朔少年の、幼い日。母子寮で育つが突然戻った父との同居が始まる。父親は働かず、惟朔に岩波文庫を読ませる。渾身の半自伝的小説。
惟朔少年の、幼い日。母子寮で育つが突然戻った父との同居が始まる。父親は働かず、惟朔に岩波文庫を読ませる。渾身の半自伝的小説。
内容説明
惟朔は、どうしても小学校に通えないのだった。昭和三十年代後半、府中刑務所のそばの、母子寮で暮らす母と惟朔、妹の薫。貧しいが原っぱの日溜まりのような呑気さがそこにはあった。ある日突然、父親との同居が始まり、惟朔の暮らしは一変する―。自伝的作品『百万遍』へと続く小学校一年から四年まで。
著者等紹介
花村萬月[ハナムラマンゲツ]
1955年東京生まれ。’89年『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。’98年に『皆月』で吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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