講談社文庫<br> 紅刷り江戸噂 (新装版)

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講談社文庫
紅刷り江戸噂 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062768436
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

色と欲からおこる事件を端緒に人間の弱さと罪業の深さを抉った、推理の妙味と時代小説の醍醐味を併せ持つ傑作短編集。清張の人間洞察
濃密な江戸情緒の中で浮き彫りになる、人間の脆さと業の深さとは。

変わり行く季節を愛し、四季折々の行事やしきたりを重んじた江戸市井の人々。平穏な世の死角で起きる惨事もまた、江戸の風習と無縁ではなかった。織物問屋主人急死の真相を暴く「七種粥(ななくさがゆ)」、絵職人の犯罪を描く「虎」など、色情が高じて忠義を忘れ、後戻り出来ない魔道に迷う人間の愚かしさを突いた時代推理の名品6編。

七種粥

突風
見世物師

役者絵


松本 清張[マツモト セイチョウ]
著・文・その他

内容説明

変わり行く季節を愛し、四季折々の行事やしきたりを重んじた江戸市井の人々。平穏な世の死角で起きる惨事もまた、江戸の風習と無縁ではなかった。織物問屋主人急死の真相を暴く「七種粥」、絵職人の犯罪を描く「虎」など、色情が高じて忠義を忘れ、後戻り出来ない魔道に迷う人間の愚かしさを突いた時代推理の名品六編。

著者等紹介

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年福岡県に生まれる。朝日新聞西部本社広告部をへて1952年に発表した『或る「小倉日記」伝』で第28回芥川賞を受賞。1956年頃から推理小説を書き始める。1967年、『昭和史発掘』など幅広い活動により第1回吉川英治文学賞を受賞。1970年に第18回菊池寛賞を受賞。現代社会をえぐる鋭い視点と古代史に始まる深い歴史的洞察で幅広い読者を得、日本を代表する作家でもあった。1992年8月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

74
江戸の季節折々の行事やしきたり、風物を巧みに織り込んだ時代推理小説。織物問屋の主人を女将の千勢と忠助が仕組んエ殺した真相を暴く「七種粥」、宗吉とお蝶の謀の顛末を描いた「役者絵」等、男女が色情に溺れ忠義や人の道を忘れ、後戻り出来ない悪の道に迷い込む人間の愚かしさや業の深さを描いた短編集。久しぶりの清張、古さを感じない。面白かった。2021/02/15

Kira

13
図書館本。江戸の風習や四季折々の行事が巧みに織り込まれた時代ミステリを六篇収録。中でも、倒叙ミステリ風の「役者絵」が面白かった。松本氏はシリーズものを嫌ったそうで、岡っ引きや同心などが活躍する捕物帳シリーズなどはないらしい。なんだかもったいないような気がする。2022/07/10

ながのゆうこ

9
江戸の風物を織り交ぜながらいろんな仕掛けを見せてくれる短編集。小物の悪い男ばかり出てくるが「七草粥」の男は悪者なりの正義を振りかざしてきてつくづくこんな男には出会いたくないと思う。2018/11/01

グラスホッパー

5
再読。人間は、江戸時代でも現代でも『色と欲』だけの生き物だ。2023/08/26

つらら

4
冴える清張節。この「登場人物に寄り添わない」心理描写がいいんだな~。今回は時代物ということで、地の文の格好よさとともにセリフのテンポのよさも楽しめる。2011/05/28

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