講談社選書メチエ<br> 日露戦争と新聞―「世界の中の日本」をどう論じたか

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講談社選書メチエ
日露戦争と新聞―「世界の中の日本」をどう論じたか

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584531
  • NDC分類 070.21
  • Cコード C0321

内容説明

日露戦争の時代、新聞界は黄金期を迎えていた。福澤諭吉創刊の『時事新報』、陸羯南主筆『日本』といった高級紙から伊東巳代治による『東京日日新聞』、徳富蘇峰『国民新聞』や『東京朝日新聞』など時の政府に近いもの、政治家の女性問題のようなゴシップから政府・大企業批判、リベラルな主張までを載せる『萬朝報』『二六新報』。知識人から下層階級、政府支持から社会主義者まで、多様な読者に向けた無数で雑多な新聞が、大国との戦争へと向かう日本と世界をいかに語り、論争をしたか。膨大な史料を掘り起こし、新聞が大企業化する以前の、粗野で豊かだった時代を活写する、メディア史研究の試み。

目次

第1章 日英同盟への期待と危惧
第2章 開戦論への道
第3章 日露戦争勃発
第4章 韓国の保護国化
第5章 戦争の終わり
終章 日露戦後の新聞界

著者等紹介

片山慶隆[カタヤマヨシタカ]
1975年、神奈川県生まれ。学習院大学文学部卒業。一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。早稲田大学政治経済学術院助教専門は日本近代史、日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NoDurians

1
つい歴史となると、「当時はこういう雰囲気だった」と定型的に思い込んでしまうけれど、現在と同じようにさまざまな人がいて、さまざまな意見があったということを多くの例とともに分からせてくれる。メディアが戦争をさらに煽っていった日中戦争間近の新聞の研究についても読んでみたい。2012/10/28

メルセ・ひすい

1
12-107 修士論文 当時の新聞の論調を見ながら先生のご指導を受け、歴史の経緯をまとめたもの。 高級紙「時事新報」、政府系「東京日日新聞」、イエロージャーナリズム「萬朝報」。大国との戦争へと向かう日本と世界を、いかに語り、論じたか。新聞が大企業化する以前の、粗野で豊かだった時代を活写する。2010/02/02

ザキ

0
メディア史観として、また単に選書として読むにも良いと感じた。2016/01/23

脂肪分

0
例示地獄でダルい。2010/08/13

caxap

0
まさに論文、といった中身なので軽く読みたい人にはおすすめしない。意外にも活発な議論が新聞紙上で起こっていたこと、戦争に至るプロセスなど教科書を読んだだけではわからないことも多かった。日本の新聞しか扱っていないのでロシア側から、またはその他諸外国からみた日露戦争についてはあまり触れられていない。2010/04/30

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