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出版社内容情報
日本で初めて「保育園」と名づけた施設をつくり、明治~昭和時代にかけて、五千人の身よりのないこどもたちを救った佐竹音次郎。その一生は、ときに立ちどまり、ときに回り道もしながら夢に向かって挑戦しつづけた人生でした――。
内容説明
明治から昭和の時代にかけて、身よりのないこどもたちを救い、家族としていっしょに生活。やがて、“保育の父”とよばれるようになった佐竹音次郎。その一生は、ときに立ちどまり、ときに回り道もしながら、夢に向かって歩みつづけた人生でした。
目次
第1部(少年時代;青年時代 ほか)
第2部(貧しさとこどもたち;保育院をつくろう ほか)
第3部(園の一日;試練の年 ほか)
第4部(こどもたちとともに;道は果てなく)
写真で見る「万人の父」
著者等紹介
横山充男[ヨコヤマミツオ]
作家。高知県出身。『光っちょるぜよ!ぼくら』(文研出版)で日本児童文芸家協会賞
槇えびし[マキエビシ]
漫画家、イラストレーター。作品多数
浅井春夫[アサイハルオ]
児童養護施設の児童指導員として勤務。立教大学名誉教授(元コミュニティ福祉学部教員、児童福祉が専門)。現在、戦争孤児たちの戦後史研究会代表運営委員。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
19
保育の父と呼ばれている佐竹音次郎の伝記。一生をかけた夢追い人。こうと決めたら突き進むし、恐らく彼が通った道の回収は妻や娘さん達、この本には出てこないけれど沢山の職員や友人の存在。その理念はキリスト教的だなぁと思ったら夫婦で受洗されているそう。この伝記はティーンズ向けだからか音次郎の理念の芯としての部分への言及が少ない。あとがきにもあるけれど、妻の苦悩は本文中に垣間見える以上に深かっただろうし、途中から夫妻は経営者として金策と事業拡大(といっても救いたい!という気持ちが原動力)に駆けまわる姿が色濃い。2019/09/09
dolce vita
18
音さん、すごい人だとは思う。意志が強くて行動力もあって決めたことを成し遂げる精神力もある。すごい。すごすぎる。けれど、そこに振り回されて自分の意思は伝えることもかなわない奥さんや子どもたちを思うと、ただ尊敬できるとは言えない。自分の子を2人も亡くしてなお人の子を育て続け夫を支える姿にため息しか出ない。#NetGalleyJP2019/08/28
雪だるま
13
保育の父と呼ばれる佐竹音次郎氏のノンフィクション。今まで全く知りませんでした。日本で初めての保育園を作り、身寄りが無かったり様々な事情を抱えた多くの子供達を預かり、我が子と同じ様に家族として生活していく。とても立派な仕事をした人であると思います。でも、妻のくまの気持ちを考えると可哀想でなりませんでした。夫としては最悪だと思います。妻子より自分の信念の方が大事で折れる事は全くしない、パワハラ親父。この時代ではよくある事だったのかもしれませんが、立派な人ではあるけれど尊敬できないと思った。NetGalley2019/08/11
sachiyo🐮牛乳
12
6年生、伝記の授業に。 ないものを作り上げることの素晴らしさ。 そしてそれを成し遂げるには、強い信念と人の縁が必要で、ひとりでは決してできない。2022/01/24
Roko
10
私利私欲がないとは、こういう人のことを言うのですね。人の役に立つと思ったらじっとしていられないのです。家族には、そういう自分の考え方を必死に説きます。無理を承知でたくさんの人を助けようとします。そうこうしている内に、音次郎の考え方に共鳴してくれる人が現れて、いろいろな面で助けてもらえるようになっていったのです。存命中に5000名以上の子供たちを育てた音次郎のことを、少しでも多くの人に知って欲しいなと思います。 #NetGalleyJP2019/08/29