角川SSC新書<br> 脱原発を決めたドイツの挑戦―再生可能エネルギー大国への道

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角川SSC新書
脱原発を決めたドイツの挑戦―再生可能エネルギー大国への道

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047315815
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

なぜドイツにできて日本にできないのか! 日本が見習うべき施策がここに!

ドイツでは、まず国民が脱原発を決め政治が後を追った。国民は電気料金の値上がりも受け容れた。彼らには「環境や自然を守るために、費用をかけることはいとわない」という信念がある。日本人にその覚悟はあるか?

内容説明

福島第一原発事故から4カ月足らずの2011年6月30日、ドイツは原子力発電所の完全廃炉を決めた。同国は、2050年までに再生可能エネルギーの発電比率を80%にするため、国を挙げて動き出した。脱原発だけでなく、脱化石燃料への挑戦である。なぜドイツはそれが可能なのか。日本の電力事情と比較しながら、脱原発に至る40年の歴史、電力完全自由化までの障壁、産業界の反応、国民の覚悟など、再生可能エネルギー大国へ突き進むドイツ・エネルギー政策の現状をレポートする。

目次

第1章 なぜドイツは原発を捨てたのか(イザー一号機停止!;福島事故の衝撃波 ほか)
第2章 日本と大きく異なるドイツの電力市場(誰でも電力会社を変更できる;精算書に見るドイツの情報開示 ほか)
第3章 エネルギー革命の全貌(脱原子力は氷山の一角;ドイツでも気候変動の兆候 ほか)
第4章 ヨーロッパ電力市場の行方(福島事故後も純輸出国だったドイツ;単一化を加速するEU電力市場 ほか)

著者等紹介

熊谷徹[クマガイトオル]
1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHK入局。ワシントン支局勤務中に、ベルリンの壁崩壊、米ソ首脳会談などを取材。’90年からはフリージャーナリストとしてドイツ・ミュンヘン市に在住。過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

6
特権を持っている企業は,その特権を手放すことを可能な限り避ける.しかし,正常な競争を促進するためには,特権はマイナスにしかならない.外圧を含めた強い力があってこそ,特権を取り払う事ができる.2013/01/10

Nさん

2
2012年刊行。ドイツ在住ジャーナリストによるドイツのエネルギー政策を解説する一冊。3.11を期に、脱原発・再エネに本腰を入れたのはドイツだった。メルケル政権は、既存の原発の全てを22年までに全廃するというドラスティックな政策を実行に移している。なぜそれが可能なのか?その背景には、地方分権と「緑の党」の存在が大きい。ただし、その内実は理念ほど上手くはいっていないようだ。原発に頼っていた電力を再エネで賄う為の高額の買取制度(義務・助成)が供給バランスを崩し、電気料金の値上がりを招いているからだ。(→続く)2021/10/03

ティス@考える豚

2
面白かった。この著者の本は嫌いなものもあるが、この著作はわりとまともだった。原発廃止してもハンガリーやフランスから原発で作られた電気を輸入していては意味がないのではという考えはなるほどと思った。2015/12/27

麒麟

2
なぜ、ドイツは脱原発を決めたのか。その答えはイデオロギーにある、というのが著者の結論。 脱原発の課題である系統の問題・費用の問題等にも触れており、これらについて一応の知識を得たい方には参考になるのではないか。2012/08/14

ニョンブーチョッパー

1
2014/03/19

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