角川叢書
光をまとう中世絵画―やまと絵屏風の美

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047021372
  • NDC分類 721.024
  • Cコード C0371

内容説明

一五世紀から一六世紀初めに、重文の「浜松図屏風」や「四季花木図屏風」のように、画面全体がぼうっと底光りするような白い光をまとった、雲母地屏風と呼ばれる独特の輝きを放つ屏風があった。金箔や銀箔を撤き付け、絢爛と優美をそなえたこれら一連の「中世やまと絵屏風」は、その前にも後にも例をみない、特異な美の世界を形づくる。その美の世界に分け入り、絵巻や掛幅の画中画資料や、日記・記録、山水屏風、屏風祭の考察などから、どんな技法が駆使され、どう図様が継承され、どのような社会背景のなかで享受されたかを解き明かし、中世絵画の豊穣な美の世界を描き出す。

目次

第1章 雲母地屏風の消長
第2章 近辺の風景―「浜松図屏風」(東京国立博物館蔵)
第3章 屏風の値段
第4章 親鸞聖人の枕屏風
第5章 異端の山水屏風―「日月山水図屏風」(金剛寺蔵)
第6章 付け足された山―「競馬図屏風」(春日大社蔵)
終章 室町時代の屏風祭

著者等紹介

泉万里[イズミマリ]
1957年生。大阪大学総合学術博物館教授。日本美術史専攻。1980年東北大学文学部卒業。出版社勤務ののち、1986年に大阪大学大学院に入学。その後、大阪大学文学部助手、神戸市看護大学助教授を経て、2005年より現職。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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