角川ソフィア文庫<br> カクレキリシタン―現代に生きる民俗信仰

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角川ソフィア文庫
カクレキリシタン―現代に生きる民俗信仰

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044003500
  • NDC分類 198.221
  • Cコード C0139

出版社内容情報

長崎に今も、カクレキリシタンがいるのを知っていますか?信仰の自由が認められている現代、長崎県下には今なお、潜伏時代の信仰を守る人々、カクレキリシタンがいる。
だが、彼らは隠れてもいなければキリシタンでもない。
その信仰世界は、キリスト教徒大きく異なり、神や儀礼、唱文などは、日本の伝統的な先祖崇拝や生活と融合し、独自の民俗宗教へと変貌していた。
秘蔵の像や行事の様子など、貴重な写真を多数掲載。
圧巻のフィールドワークで、知られざる「独自宗教」を活写する。

【目次】
はじめに

改訂増補にさいして

第一章 カクレキリシタンとは何か
1 カクレキリシタン研究の足跡
2 「潜伏キリシタン」と「カクレキリシタン」
3 「隠れキリシタン」か「カクレキリシタン」か
4 カクレキリシタンに対するイメージの転換
5 潜伏時代とキリシタン崩れ
6 キリシタンの復活とカクレキリシタンの出現 

第二章 カクレキリシタンの分布
1 潜伏キリシタンの分布 
2 現在のカクレキリシタンの分布 

第三章 生月島のカクレキリシタン
1 生月キリシタンの歴史
2 生月のカクレキリシタン組織
3 生月のオラショオラショの意義
4 生月のカクレキリシタン行事
5 生月カクレキリシタンの神観念

第四章 平戸島のカクレキリシタン
1 平戸キリシタンの歴史
2 平戸カクレキリシタンの分布
3 根獅子のカクレキリシタン
4 飯良のカクレキリシタン
5 草積のカクレキリシタン
6 下中野のカクレキリシタン
7 春日のカクレキリシタン
8 獅子のカクレキリシタン
9 油水・中の原・大久保・中の崎のカクレキリシタン
10 霊山安満岳

第五章 五島のカクレキリシタン
1 外海潜伏キリシタンの五島移住
2 若松町築地・横瀬のカクレキリシタン
3 若松島有福のカクレキリシタン
4 奈留島のカクレキリシタン
5 福江島宮原のカクレキリシタン
6 福江島のその他のカクレキリシタン

第六章 長崎のカクレキリシタン
1 家野町のカクレキリシタン
2 岳路のカクレキリシタン

第七章 外海のカクレキリシタン
1 外海キリシタンの歴史
2 出津のカクレキリシタン
3 黒崎のカクレキリシタン

第八章 カクレキリシタンの解散とその未来
1 なぜカトリックに戻らないのか
2 消えゆくカクレキリシタン
3 カクレキリシタンにおける解散の意味
4 解散後の神様の取り扱い

おわりに


宮崎 賢太郎[ミヤザキ ケンタロウ]
著・文・その他

内容説明

信仰の自由が認められている現代、長崎県下には今なお、潜伏時代の信仰を守る人々、カクレキリシタンがいる。だが、彼らは隠れてもいなければ、キリシタンでもない。その信仰世界は、キリスト教と大きく異なり、神や儀礼、唱文などは、日本の伝統的な先祖崇拝や生活と融合し、独自の民俗宗教へと変貌していた―。秘蔵の像や行事の様子など貴重な写真を多数掲載。圧巻のフィールドワークで、知られざる「独自宗教」を活写する。

目次

第1章 カクレキリシタンとは何か
第2章 カクレキリシタンの分布
第3章 生月島のカクリレキシタン
第4章 平戸島のカクレキリシタン
第5章 五島のカクレキシリシタン
第6章 長崎のカクレキリシタン
第7章 外海のカクレキリシタン
第8章 カクレキリシタンの解散とその未来

著者等紹介

宮崎賢太郎[ミヤザキケンタロウ]
1950年、長崎市生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学科卒業。同大学院人文科学研究科修士課程中退。純心女子短期大学教授などを経て、長崎純心大学人文学部教授。2016年3月退官。キリシタン時代から現在まで、日本人のキリスト教の受容と変容のあり方を追求。カクレキリシタンたちが暮らす地域でのフィールドワークも続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

筑紫の國造

7
「隠れキリシタン」ではない。現在の「カクレキリシタン」はもう隠れておらず、その必要もない。本書を読むとわかるが、江戸時代に長期間潜伏していたせいでその信仰内容はカトリックとはほど遠いものとなり、すでに独自の民族宗教と化している。本書中、幾度も言及されるが、カクレの人々は「先祖のやり方を受け継ぐ」という事に重点を置き、僅かに残るカトリックの名残についても彼ら自身しっかりとした認識があるわけではない。「キリスト教の土着化」について言及した、優れた民俗学の書。しかし、重複が多く、いささかうんざりする面も。2019/06/21

Moeko Matsuda

6
読了するのにかなり時間がかかってしまったけれど、大変興味深かった。民族宗教と融合したキリスト教としてのカクレキリシタン、はじめはやむを得ず隠れキリシタンであったものが、隠れる必要がなくなった時にどうしてきたのか…そんな、言われてみれば至極当然な、しかし大変鋭い疑問に答えてくれる一冊。おわりに、に書かれていたことに、大変共感した。しかし、それもいずれ意味がなくなるかもしれない。カクレキリシタンは、もはや消滅を免れない運命にあるようだ。そしてそれは、もうずっと前から、そう決まっていたのかもしれない、と、思う。2022/05/29

カエル子

3
ブックカルテ選書5/7冊目。もはや隠れてもいなければ、キリシタンでもない、先祖から受け継いできた「しきたり」をワケも分からずに続けているだけなのに「宗教」という枠組みがゆえに祟りを恐れてやめられないという現代の有り様がしつこいくらいに語られる民俗学の本でした。唱えられる祈りの言葉(オラショ)は読解不能で、唱えている本人すら誰に向けているかもわかっていないとか、笑い事ではないけど笑える話を読みつつ、仏教や神道の行く末を重ねて想像してみたり、宗教そのものの必要性を考えてみたり、なにげに疲れる読書となりました。2021/09/01

SAKU

3
 キリスト教が禁教になったあとも迫害を逃れ、密かに信仰を続けていた「カクレキリシタン」。禁教令がなくなり、自由に信仰することができるようになっても、そのスタイルを変えないというのは興味深い。特に、葬式の時に仏教のやり方で進めるけど、その裏で仏教のやり方を「打ち消す」儀式をするという「カクレ」ならではの信仰の仕方があるということが印象的だった。仏教、神道を隠れ蓑にしていくうち、それらと融合し新たな信仰のスタイルとなった「カクレ」。信者の減少、各地の組織の解散の一途をたどる中で、その姿を後世に残す貴重な1冊。2019/12/12

takao

2
ふむ2023/02/04

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