角川文庫<br> ブラック・スキャンダル

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角川文庫
ブラック・スキャンダル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 584p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041031933
  • NDC分類 936
  • Cコード C0198

出版社内容情報

ピュリッツアー賞ジャーナリストが描く衝撃のクライム・ノンフィクション

ボストンを拠点にしていた実在のギャング、ホワイティー・バルジャーと、彼の幼馴染みでFBIボストン支局の実力者、ジョン・コナリーの間で結ばれた禁断の密約は、FBI史上最大のスキャンダルだった。

内容説明

全米で最も有名なギャング、“ホワイティ”・バルジャー。1975年から97年まで、ボストンの裏社会に君臨し続けた男。FBIの特別捜査官のコノリーは、手柄をたてたいがため、同じ町角で育ったバルジャーを密告者とした。二人の間で交わされる密約。しかしそれは、私利私欲のために乱用され、やがてFBI史上最悪のスキャンダルに発展した。ピュリッツアー賞受賞ジャーナリストが明らかにする、渾身のノンフィクション!

目次

1 第1部(一九七五年;サウス・ボストン;厳しい代償;かいくぐって;一着、二着、三着)
2 第2部(ふたりだけの暴力団?;裏切り;プリンス・ストリートの殺し屋;うまい料理、上等のワイン、汚い金;殺人会社;米国バルジャータウン;黒ミサ;ホワイティの影;コノリーの話;暴かれた秘密)
3 第3部(フレッド・ワイシャック;ヘラーのカフェ;毒を喰らわば皿まで;パーティーは終わった)
エピローグ

著者等紹介

レイア,ディック[レイア,ディック] [Lehr,Dick]
ボストン大学ジャーナリズムの教授。19年間、ボストン・グローブ紙で記者を務め、ピュリッツアー賞の最終候補や、ハンコック賞ほか数々の賞に輝いている。『ブラック・スキャンダル』でエドガー賞を受賞した

オニール,ジェラード[オニール,ジェラード] [O’Neill,Gerard]
ピュリッツアー賞受賞経験を持つジャーナリスト。25年間にわたり、ボストン・グローブ紙の調査チームで編集者を務めた。ほか、AP通信編集長賞、ジェラルド・ローブ賞を含め、多くの報道賞を受賞している

古賀弥生[コガヤヨイ]
東京女子大学文理学部英米文学科卒業後、外資系企業などに勤務したのち、1988年にフリーランスの翻訳者として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたなべよしお

17
記録性を重んじるか、読み物として書くか。新聞記者はどうしても前者になってしまう。この本もそう感じた。書いてあることは実にショッキングで、驚くような話だが、これだけ長いものなら、もう少し面白さに配慮してもらわないと、余程、興味を持っている人でないと、辛い。とはいえ、読む価値はあります。2016/01/10

naji

14
この前映画を観てから購入!!ジョニー・デップが演じるホワイティ・バルジャーは、かなり恐怖が伝わりました。年代ごとに事実と推察を交えながら描かれている一冊でした。あるFBI捜査官が毒を持って毒を制そうとした、しかし自分も気づけば悪事へと足を踏み入れていたということだろう。2016/03/06

DEE

10
イタリア系マフィア撲滅のため、FBIはバルジャーを密告者にする。間を取り持ったのは特別捜査官コノリー。 密告者を操るはずが、実力をつけのし上がっていくバルジャーにいつしか主導権を握られFBIは堕落していく。 作中に「トップを密告者にしてはいけない」という元捜査官の言葉があるが、まさにその通り。しまいには殺人以外なら何をしてもいいという契約まで取り付ける。 しかし熱血漢の検事に追い詰められ真相が明らかになっていくのたけど、この流れが激アツ。 映画化もされたこれが実話というから驚き。2019/11/25

sasha

6
イタリア系マフィア撲滅の為、勢力争いを繰り広げているアイルランド系ギャングを密告者にする。分からんでもないけど「殺人以外なら何をしてもいい」なんてお墨付きを与えるのかよ、FBIボストン支局は。結局は殺人も犯しているんだけどね、「FBIが守ってくれる」と思っているから。ギャングとFBI捜査官の、20年以上に渡る腐敗した関係を追ったノンフィクションは登場人物が多いのと、日本語訳が硬いので若干読むのに苦労した。2019/05/08

たみき/FLUFFY

5
文庫カバーの扉に「登場人物」が書かれているけれども、これよりも遥かに多い人達が次々登場する。メインはFBIのコノリーとアイルランド系マフィアで密告屋バルジャーの癒着。嘘を一度付くとそれを守る為にまた嘘をつくの典型であり、にっちもさっちも行かなくなるFBIの面々。バルジャーたちはやりたい放題。「殺し」よりも恐喝のエピソードの方が具体的で、駆け込み寺に思えた先が悪と癒着してるなんてもうホラーに近い。州警察や麻薬取締局が実に涙ぐましい努力をしていて、ついつい彼らを応援したくなる。公判部分がかなりややこしかった。2016/02/07

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