出版社内容情報
秋葉忠利広島市長は1999年に就任し、3期12年間の任期を務めた。その間、広島の反核の心を、世界の都市に発信し続けた結果、世界平和市長会議の加盟都市は5千にもなり2020年までに地上から核兵器をなくす目標に向かって前進している。また、国連の潘事務総長やアメリカ、イギリス、フランスの政府代表が原爆慰霊祭に初めて参加した。一方、市政の刷新にも力を注ぎ、財政再建、情報公開、市民サービス、都市環境整備などを前進させた。暴走族条例、野球場移転、オリンピック招致などにも取り組んだ。その秋葉元市長は、新しい世界は都市と市民が中心となった「都市の時代」だと説く。国と地方のような「たて」の関係でなく、都市と都市の対等なパートナーシップが、核兵器や戦争のない世界、環境を守り次世代が希望を持てる世界をつくるという。12年の市長の経験を振り返りつつ、未来に向けて発信する新しい都市のかたち。
内容説明
核廃絶から暴走族対策まで、核兵器廃絶の運動を世界規模にひろげた市長が12年の市政から提言する「新しい都市の時代」。
目次
市民の市民による市民のための広島市政―リンカーンの理想を都市で実現する
公僕が支える都市、広島―理想の職員、理想の議会
都市時代の申し子インターネット―市民のためのリーダーシップ
千客万来の広島―日常生活の質の向上=ビジネス
都市が地球を救う―地球環境も地域環境も都市から
都市から、核のない世界へ―イデオロギー中心から人間中心へ
都市は子どもたちのために―子どもたちは宝、そして鎹
都市の力は多様性と寛容さから―ゲイやレスビアンを大切にする都市は元気だ
都市発の政治改革―都市から見た国と県
都市とともに世界は変わる―変革の原動力は知性
未来は平地から―治せる薬
著者等紹介
秋葉忠利[アキバタダトシ]
1942年生まれ。東京大学理学部卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.。専攻は数学(位相幾何学)。米・タフツ大学、広島修道大学等で教鞭をとった後、衆議院議員を3期。2011年春まで3期12年にわたり広島市長。現在、広島大学特任教授、公益財団法人AFS日本協会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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