目次
最後の日
恐慌
統帥権干犯!
満州某重大事件
テロの時代
神がかりへの道
日米開戦へ
戦時下の大東亜会議
産めよ殖やせよ
終戦への秒読み
8・15朝刊の謎
在外660万人の運命
占領下の新聞
責任の諸相
朝鮮戦争と講和
バンドン会議
日ソ復交と国連加盟
60年安保
高度成長と東京五輪
公害列島
南北朝鮮への視線
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
6
うーん……。新聞に何が出来て何が出来なかったのかは書いてあるけれど、何をしてしまったかという視点がだいぶ欠けているように思えた。扇動者としての側面が省かれているというか、第四権力としての当事者意識がないような……。「歴史の目撃者」論なんかもそういうところから来ているんじゃないかと勘ぐりたくなる。2013/07/29
Isamash
2
検証・昭和報道と有り読んだが検証という観点から言えば殆ど詐欺。特に太平洋戦争に関して新聞報道が国民を戦争に掻き立てた反省は見当たらず、初期の戦果を高らかに謳った報道には全く触れず、言論統制下で致し方なかったといった言い訳に終始。戦後でも占領軍の検閲で自由に書けなかった、北朝鮮天国報道や中国の文化大革命に関しても自己弁護に終始している印象。東京オリンピックに関して社説での反対表明は評価できると考えていたが今後の言い訳の為かと思えてしまった。朝日に限らないが日本の新聞社は科学的・歴史学的視点が無いことを痛感。2021/06/10