出版社内容情報
長年平和活動を続けてきた秋葉忠利氏の講演録.被爆者のメッセージを伝えて好評を博した旧版に,3.11以後の講演3本を加えた.
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
35
2004年初出。戦争または紛争時でも非戦闘員を殺してはいけないという原則を提案されている(10頁)。被爆者の話で一番よく聞くのは、こんな思いを他の誰にもさせてはならないという言葉(21頁)。核兵器は、人類そのものの生存を脅かす、極悪かつ残酷で非道な兵器(30頁)。バレンタインデーは、本当は反戦の日。戦争の意味、家族、愛の意味を考える日(43頁)。チョコを買い、贈るだけでない。強調したいのは、戦時には国は責任を持たないという大前提。2016/03/28
香菜子(かなこ・Kanako)
27
報復ではなく和解を――ヒロシマから世界へ。秋葉忠利先生の著書。原爆で被害を受けた本人やその家族、遺族にしてみれば、怨恨から報復したいという感情になるのは当然のこと。でも報復してしまえば、怨恨の連鎖、報復の連鎖が繰り返される。報復ではなく和解することで得られることのほうがずっと多い。2018/09/03
sasuke
2
秋葉忠利さんの講演を3年前にうかがう機会があって、今回この本を購入した。高校時代にアメリカに留学し、ヒロシマへの原爆投下を戦争終結に必要だったと思いこまされているアメリカの人々と対峙して、自分のことばで説明できなかったという悔しい思い、その思いを言葉にするという「宿題」を大人になっても背負い続けている誠実な秋葉さんの歩んできた道がいかようだったのかというのがわかる本。力強い言葉が並んでおり、都市から始める平和活動に希望を持つことが出来た。2015/10/21
takao
1
ふむ2023/11/14
紺色の風書
0
核の恐怖、報復の連鎖から脱して平和な世界が望まれるが、なかなか進まない。差別貧困、政治・経済体制の問題が、阻んでいるのが確かだが、行政面でも平和への取り組みが進む参考とされたい。2017/07/29