岩波現代文庫<br> 101年目の孤独―希望の場所を求めて

個数:

岩波現代文庫
101年目の孤独―希望の場所を求めて

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月22日 12時10分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 204p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006023263
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

弱さとは何か。文学と現実の関係を考え続けてきた著者初のルポルタージュ。書き下ろしの長いあとがき付き。

内容説明

ダウン症の子どもたちのためのアトリエ、身体障害者だけが演じる劇団、クラスも試験も宿題もない学校、認知症の老人たちと共に暮らし最期まで看取ろうとする人々、死にゆく子どもたちのためのホスピス…。作家は、何を見て、何を感じたのか。「弱さ」とは何か。文学と社会、ことばと行動の関わりを深く考え続けてきた著者による初のルポルタージュ。「岩波現代文庫版のための長いあとがき「さよなら、ラジオ」のこと」を新たに付す。

目次

いいんだよ、そのままで―ダウン症の子どもたちのための絵画教室
たいへんなからだ―身体障害者の劇団「態変」
愛のごとく―「人間以上」のものを愛することについて
電気の哲学者―非電化工房代表の藤村靖之博士
山の中に子どもたちのための学校があった―南アルプス子どもの村小学校
尾道―「東京物語」二〇一三
ベアトリスのこと―子どもホスピス、マーチン・ハウス前編
ここは悲しみの場所ではない―子どもホスピス、マーチン・ハウス後編

著者等紹介

高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年生まれ。作家。81年『さようなら、ギャングたち』(講談社)で群像新人長編小説賞優秀作を受賞してデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』(河出書房新社)で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』(講談社)で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』(新潮社)で谷崎潤一郎賞のほか、NHK放送文化賞の各賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

34
☆☆☆★ ダウン症の子供たちのための絵画教室、身体障碍者の劇団、ラブドールの制作現場、非電化製品を作る人、山の中の自由な学校、子どもホスピス。自分にとっては非日常に映るこれらの場所でも、そこで過ごす人にとってはかけがえのないものだと感じさせる日常が、高橋源一郎の温かな眼差しにより語られている。2023/03/06

naotan

15
最初は世の中で生きていく弱者の取り組みを取材したルポタージュと思って読んでいたはずなのに、気が付くと自分自身の話になっていました。客観から主観への転換が鮮やかです。読んでよかった。2020/10/07

原玉幸子

7
子供ホスピス、身体障碍者の劇団、子供主体の自由な学校、ダウン症の子供達の絵画教室、老人の島、非電化発明家等への取材を通じた、「人間が生きるとはどういうことか」の高橋のルポタージュです。勿論取材先へは企画された往訪だったのでしょうが、そもそも「人間が生きる云々」とは高橋も言っていませんし、そこにある何かを(プロの文筆家なのに)上手く表現出来ていません。その意味では、本書は同氏が「図らずも」導かれて出来た本なのかと。(何故『101年目の孤独』との表題にしたのかは、読み落としました。)(◎2020年・冬)2020/12/19

justdon'taskmewhatitwas

5
私も「緩やかに坂を下っている」気がする。確かに上昇はしていないし、ベクトルは横に間延びしている ──それを"多様化"と呼ぶのかも知れない。「弱さ」を自らの原点と捉えることは正しいし、それを自覚することは大事なことだ。うっすら希望も湧くだろう。ただ、私には(今のところ)、その先に待つものが、どうしても"滅亡"であるようにしか思えてならない。この本の発する声は「弱い」 ──そういう微妙なものを扱ってるから── ので、おそらく多数派には届かない気がするのだ。2020/09/15

amanon

4
本書のオリジナルが出て十年近くを経た今、本書で取り上げられた取り組みはどうなっているのだろう?自己責任という名目でどんどん弱者と呼ばれる人達(作者はあえて弱者とは言わないけど)が切り捨てられる傾向にある。というか、この時点で既に切り捨てられようとしている現実が垣間見られる。とりわけ形に拘らない南アルプスの小学校の取り組みなど、まさに現代社会に対する真正面からのカウンター的なものだけに、色々と難しくなっていくだろうが、今後も続いていくことを願ってやまない。著者の実家尾道についてのエッセイは身につまされた。2021/09/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16114661
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。