岩波現代文庫
シェイクスピアに出会う旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 214p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022105
  • NDC分類 932
  • Cコード C0195

出版社内容情報

シェイクスピアの作品には様々な花,ハーブ,スパイス,香りグッズが登場する.著者は「香り」を手掛かりにシェイクスピアを読み解く仕事を進めるために,彼の生まれ故郷ストラトフォード・アポン・エイヴォン,コーンウォールの野外劇場など,英国の各地を旅した.出会った

内容説明

シェイクスピアの作品には様々な花、ハーブ、スパイス、香りグッズが登場する。著者は「香り」を手掛かりにシェイクスピアを読み解く仕事を進めるために、彼の生まれ故郷ストラトフォード・アポン・エイヴォン、コーンウォールの野外劇場など英国の各地を旅して、出会った人、物、風習などを紹介、シェイクスピア作品の新たな魅力を語る。

目次

第1部 シェイクスピアの香り(香りの快楽;雄弁な薔薇;薔薇を蒸留するように ほか)
第2部 シェイクスピアへの旅(目的のある旅;イギリスの庭を訪ねて;語りかける庭 ほか)
第3部 シェイクスピアを楽しむ(マシュー・アーノルドの詩;チェーホフ劇の中のシェイクスピア;映画の中のシェイクスピア ほか)

著者等紹介

熊井明子[クマイアキコ]
長野県松本市に生まれる。信州大学教育学部(松本分校)修了。映画監督熊井啓と結婚。執筆のかたわら長年ポプリやハーブの研究を続け、シェイクスピアにも造詣が深い。『シェイクスピアの香り』(東京書籍)をはじめとする著作活動に対し、1999年第七回山本安英賞を贈られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

viola

9
『シェイクスピアの香り』(既読)の著者の新刊。シェイクスピア+香り+イギリス旅という感じの本。確かに香りから見るシェイクスピアというのはかなり珍しいので、前著と同じく新たな視点で勉強にはなります。ただ、○○に出てくる薔薇は△△ではないか、というのは全く根拠がないため、研究者の卵としては、専門書ではないにしても気になってたまりません。完全なる想像を書くのってどうなのか。と言いつつも、言われてみるとシェイクスピア作品において眠りって物凄く重要だし、オフィーリアは狂ってなかったのでは?という解釈は面白い。2012/11/27

Major

8
シェイクスピア文学のもつ豊饒な世界をハーブの香りと共に読者の心にゆったりと届けてくれる素敵な著作である。既刊の著作に綴られた数々のエッセーから編集されたものであるので、1話1話それぞれに楽しめる。何よりも著者のシェイクスピアへの愛情が全編に溢れており、その嬉々として綴られた文章に、シェイクスピアの一ファンとしては心惹かれる。しかし、ハーブの知識、花言葉、果実などにまでシェイクスピアが触手を伸ばし、自由自在に自らの文学に織り込んでいたとは、目から鱗である。2つのコメントへ続く。2017/09/02

Major

7
つい最近読んだ1冊である。シェイクスピア文学のもつ豊饒な世界をハーブの香りと共に読者の心にゆったりと届けてくれる素敵な著作である。既刊の著作に綴られた数々のエッセーから編集されたものであるので、1話1話それぞれに楽しめる。何よりも著者のシェイクスピアへの愛情が全編に溢れており、その嬉々として綴られた文章に、シェイクスピアの一ファンとしては心惹かれる。しかし、ハーブの知識、花言葉、果実などにまでシェイクスピアが触手を伸ばし、自由自在に自らの文学に織り込んでいたとは、目から鱗である。2013/09/18

tsubomi

6
2016.12.05-12.12:花、ハーブ、香りをキーアイテムとしてシェイクスピア作品を読み解くというちょっと変わった視点。先月読んだスパイスの本に多くのハーブが載っていたので読む順序としてちょうどよかったです。後半には著者が実際に訪れたシェイクスピア縁の地が登場しますが、一番印象に残っているのはコーンウォールのミナック・シアターを作ったロウィーナ・ケイドという女性。以前からその存在は知っていましたが、まさか手作りの劇場とは思わなかったので驚き。ここで『テンペスト』を観劇したら最高でしょうね〜。2016/12/12

うた

6
誰かが、「シェイクスピアが傑作なのは、色々な人が様々な角度から読み、解釈を加えるからだ」といったことを言っていたけれど、本書を読んでなるほどと思いました。読み方に厚みを与えてくれる。ハーブや花といった香りという視点からシェイクスピア劇やソネット集を読み解いてみたエッセイ集。狂気のオフィーリアや薔薇がいいところ突いてます。後半は紀行や小品が中心。ほんと、熊井さんはシェイクスピアが好きなんですね。2012/11/18

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