岩波現代文庫
李香蘭と原節子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006021948
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0174

出版社内容情報

同じ年齢のこの二人は、日本映画史において対照的な役割を演じてきた。日本植民地の現地女性を演じ、戦後も国境を越えて活躍した李香蘭。軍人の妻を演じて、戦後は民主主義の「象徴」となった原節子。一九二○年に生まれて、異なる軌跡を歩んできた二人の女優の生涯と仕事をジェンダーとナショナリズムの視点で論じた力作。

内容説明

日本植民地の現地女性を演じ、戦後も国境を越えて活躍した李香蘭。軍人の貞淑な妻を演じて、戦後は民主主義の「象徴」となった原節子。日本映画史上、対照的な役割を演じた二人は一九二〇年の同年生まれである。本書は懐古趣味や神話化とは明確に一線を画して、二人の女優をジェンダーと植民地主義、ファシズムとナショナリズムという視点で論じる。二人の女優の神話が醸成されていく過程を比較し分析した本書は、映画史の新たな挑戦である。

目次

第1章 二人の女優
第2章 原節子1920‐45
第3章 李香蘭1920‐46
第4章 原節子1946‐
第5章 山口淑子、シャーリー・ヤマグチ、李香蘭、大鷹淑子、ジャミーラ1946‐
第6章 神話とその分身
李香蘭と朝鮮人慰安婦

著者等紹介

四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年西宮市に生まれる。東京大学人文系大学院博士課程修了。専攻は比較文学・比較文化。コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学等で客員研究員・教授を転々とし、現在は明治学院大学教授として映画史の教鞭を執る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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