出版社内容情報
フェミニズムは何を問題にし,どのようなパラダイム転換をもたらしたのか.フェミニズム研究の第一人者による,最新の成果.
内容説明
「われわれ」と「かれら」、「内部」と「外部」との間にひかれる切断線。ジェンダーにも、人種にも、「差別のない区別」はなく、必ずそこに非対称な権力関係が生じる。その力学を読み解き、フェミニズムがもたらしたパラダイム転換の意義と、今後の可能性を提示する。「“わたし”はなぜ社会学するのか?」との問いに答える「“わたし”のメタ社会学」も収録。
目次
1(差異の政治学;セクシュアリティの社会学;歴史学とフェミニズム―「女性史」を超えて;「労働」概念のジェンダー化)
2(「家族」の世紀;日本のリブ―その思想と運動;「リプロダクティブ・ライツ/ヘルス」と日本のフェミニズム)
3(男性学のススメ;セクシュアリティは自然か?;ゲイとフェミニズムは共闘できるか?―アカーとの対話;複合差別論)
4(“わたし”のメタ社会学)
著者等紹介
上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年、富山県に生まれる。1977年、京都大学大学院社会学博士課程修了。現在、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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