出版社内容情報
旧オスマン帝国領であった中東諸国を中心に歴史的考察を試み、現在の国際情勢の淵源を探る。帝国内の人民が第一次大戦を境に「国民化」される過程と、冷戦終結以後旧ソ連、旧ユーゴ、イラクなどで起こった民族紛争による「国民の分裂」を分析し、2011年の「アラブの春」とよばれる中東変動をどうとらえるべきか、その本質と多様性を論ずる。
内容説明
オスマン帝国の領土だった中東諸国を中心にナショナリズムの歴史的考察を試み、現在の国際情勢の淵源を探る。帝国内の人民が第一次大戦を境に「国民化」される過程と、冷戦終結以降に旧ソ連、旧ユーゴ、イラクなどで起こった民族紛争による「国民の分裂」を分析し、二〇一一年の「アラブの春」とよばれる中東変動をどうとらえるべきか、その本質と多様性を論ずる。
目次
序章 ひきさかれた帝国―イラク戦争とパクス・オリエンティス
第1章 世界史と日本史の可能性―近代日本人の見た歴史のリアリティ
第2章 帝国とナショナリズムの交錯―日本からの視角
第3章 歴史のなかのネーション―日本と欧米の非対称性
第4章 ポスト冷戦から二十一世紀へ―文明論的解釈の試み
第5章 帝国を超えて―理想と限界
終章 中東変動の本質と多様性―地中海からペルシア湾まで
結びにかえて―中東民主化の将来
著者等紹介
山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947年札幌市生まれ。北海道大学文学部卒業。東京大学学術博士。カイロ大学客員助教授、ハーバード大学客員研究員などを経て、東京大学大学院教授・東京大学中東地域研究センター長。歴史学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんがく
(ま)
meimei666
ドウ
も~り~