岩波現代文庫
自己と超越―禅・人・ことば (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002602
  • NDC分類 188.8
  • Cコード C0110

出版社内容情報

唐・宋代の禅語録を,テキストにそって精確に解読することで,旧来の伝統的解釈に囚われない新たな禅語録の語学的・文学的研究を確立した著者の代表的な論考、随想をまとめる。今回、新たに八篇の論文を増補した。中国の禅者(馬祖,雪峰,雲門)、日本の禅僧(寂室,良寛)たちの語録、詩偈を通して,個性豊かな生き方と境涯を描く.

内容説明

禅は、悟りを成就し、生死を解脱するものだと、しばしば考えられている。だが、ほんとうに、そうなのか?「己れへの凝視と羞恥」「人間の生死無常という厳とした実存」―精緻な語史的解読と切実な哲学的探究の間のかぎりない往還を通じ、著者入矢義高だからこそ読み取りえた、禅のことばの深さと険しさ。『求道と悦楽―中国の禅と詩』につづく第二の文集。晩年の随筆・講演記録など八篇を増補した。

目次

1(求道と迷道;馬祖禅の核心 ほか)
2(寂室―高潔の禅者;良寛―その詩と人)
3(鈴木先生との因縁;敦煌写本の禅文献と鈴木先生のことなど ほか)
4(薬山の没蹤跡;ことばと禅 ほか)

著者等紹介

入矢義高[イリヤヨシタカ]
1910‐98年。中国語学・中国文学専攻。鹿児島県生まれ。京都帝国大学文学部支那文学科卒。東方文化研究所(後の京大人文科学研究所)研究員を経て、名古屋大学、京都大学、花園大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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