出版社内容情報
「明治改元一五〇年」を記念して、政府主導により、国・自治体・民間の関連イベントが各地で繰り広げられている。都合よく歴史を改竄し、近代日本の帝国主義がもたらした負の側面を省みず、「明治に学べ」との掛け声のもと、国策として進められる「明治礼賛」。気鋭のジャーナリストがその実態を暴き、この国のゆくえを問う。
内容説明
「明治改元150年」を記念して、政府主導により、国・自治体・民間の関連イベントが各地で繰り広げられている。都合よく歴史を改竄し、近代日本の帝国主義がもたらした負の側面を省みず、「明治に学べ」との掛け声のもと、国策として進められる「明治礼賛」。その背後にある構想は、財界の意向を最大限に尊重し、また対米従属下で軍国主義へと舵をきる21世紀版“殖産興業・富国強兵”ではないのか―。気鋭のジャーナリストがその実態を暴き、この国のゆくえを問う。
目次
第1章 国策としての「明治礼賛」―“明治一五〇年”の年に(繰り返される「明治礼賛」;“明治一五〇年”という国策;福井国体も「明治一五〇年記念」 ほか)
第2章 安倍政権が目指す二一世紀版「富国強兵・殖産興業」(「日本を、取り戻す」「この道しかない」の意味は;グローバルビジネスの展開とカントリー・リスク;財界が求める憲法改正 ほか)
第3章 虚構の「明治礼賛」とこの国のゆくえ(明治には汚職もなかった?;“明治一五〇年”に学ぶとすれば;「人類館」の時代と琉球支配 ほか)
著者等紹介
斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、月刊誌編集者、週刊誌記者を経てフリー。『「東京電力」研究 排除の系譜』(講談社、角川文庫)で第3回いける本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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