岩波ブックレット<br> 原発避難者の声を聞く―復興政策の何が問題か

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原発避難者の声を聞く―復興政策の何が問題か

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  • サイズ A5判/ページ数 79p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002709277
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0336

出版社内容情報

復興政策は原発避難者たちの苦悩に向き合っているか。避難者たちの生の声を伝え、あるべき復興政策を問う。

内容説明

原発事故により強制避難地域となった福島県富岡町。町民たちによるタウンミーティングでは、過酷な避難生活の現実が語られてきた。将来の見通しが立たない生活、健康被害への心配、避難者同士の軋轢…。復興政策は当事者の苦悩に向き合っているか。事故後、同町の調査を続ける著者らが、町民たちの声をもとに、政策の矛盾を問い、人間のための復興に必要な具体的提案を行う。

目次

第1章 原発避難者たちはいま―広域避難・長期避難の現実(原発避難の経緯;「原発避難者」とは誰か;富岡町民による「タウンミーティング」の試み)
第2章 原発避難者たちの思いと苦悩(暮らしや人生の喪失―現状を打破できない閉塞感;富岡町への思い;原発避難者へのまなざし;避難者の選択を阻むもの;復興政策の過程で立ち止まる原発避難者;原発避難者が直面する困難―避難者の生活再建を妨げるもの)
第3章 原発避難からの復興を問う(政府による復興政策;原発避難者を取り巻く分断の構造;復興政策のなかの避難者;ふるさと再生という困難;人間のための復興をめざして;改めて原発避難者の声を聞く意味)

著者等紹介

山本薫子[ヤマモトカホルコ]
首都大学東京都市環境科学研究科准教授。東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。都市社会学専攻

高木竜輔[タカキリョウスケ]
いわき明星大学教養学部准教授。東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。地域社会学・社会運動論専攻

佐藤彰彦[サトウアキヒコ]
高崎経済大学地域政策学部准教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。総合社会科学(地域社会学)専攻

山下祐介[ヤマシタユウスケ]
首都大学東京都市教養学部准教授。九州大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程中退。都市社会学・地域社会学・環境社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

22
その声は2012-13年のタウンミーティングで発せられた(3頁)。賠償のうち、財物賠償は事故前の価格を基準とする。避難期間に応じて減額されるため、避難先で生活再建する人に配慮が不十分、不満が大きいという(9頁)。原発避難者は2分され、強制避難者と自主避難者がある。双方の違いは賠償額(11頁~)。暮らしや人生の喪失―現状を打破できない閉塞感(16頁~)。居た堪れない。富岡町の子供は親よりもふるさとへの思入れが強いという(26頁)。2015/10/18

ののまる

10
東京オリンピックまでに、避難者をゼロにしたいという政府の目標数字を達成するために、当事者を置き去りにした避難者強制消滅政策が進められている。2017/08/23

乱読家 護る会支持!

4
読んでいて、避難された方々同士のつながりが上手く作れず、大きな一つの社会的な意思を持てないところが問題のように思えた。比較的、体制批判ありき本が多い岩波ブックレットの中で、避難者の声をたくさん載せた本書は素晴らしいと思います。2015/09/25

antten

1
すぐに読み切れる80ページくらいのブックレットなんだけれど満足感が高くて、原発避難者の間で生じている分断の構造がどんどん出てくるので「やべーやんw」って笑える(笑えない)

Mealla0v0

0
避難者の現在を見つめるアンソロジー本。まず、原発避難者たちに起きている分断を指摘する。すなわち、強制/自主、県内/県外。これは広域化&長期化するなかで問題が浮き彫りになってきたのだと言う。また、「暮らし」「人生」「将来」の喪失も重大な論点だ。住めない家のローンを払い続ける避難者、地域住民のネットワークの破断、避難先での罵倒や地元からの不満など、非常に深い断絶が記されている。そして、帰還イデオロギーが推し進められるなか、統計的調査の数字では見えない避難者たちの悲痛な声が克明に示されている。人間の復興を。2017/07/14

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