内容説明
間違った方向で進めると、公教育の信頼失墜、格差の固定や疎外感を抱く子どもの増加にもつながりかねない英語教育改革。グローバル化に踊らされず、多言語・多文化社会で本当に必要とされる力を育む授業とはどのようなものか。英語力ではなく、子どもを育てるのだということに立ち返りつつ、小学校から高等教育につながる英語教育のあるべき姿を保護者や教師と一緒に考える。
目次
第1章 英語教育の現状(ことばが身につかない「引用ゲーム」;トレーニング中心主義による情感の剥奪;英語指導の実態の理解不足)
第2章 実施計画の危うい基盤(数値目標による管理;客観試験への過信;浅薄な「グローバル化」概念)
第3章 小学校からの英語教育再創造(確かな芽生え;身体実感を信じて)
著者等紹介
柳瀬陽介[ヤナセヨウスケ]
1963年生まれ。広島大学大学院教育学研究科教授。博士(教育学)。専門は英語教育学
小泉清裕[コイズミキヨヒロ]
1951年生まれ。昭和女子大学附属昭和小学校校長。専門は英語教育。幼稚園から大学院まですべての部門で英語教員の経験あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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