人間晩年図巻 2004-07年

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人間晩年図巻 2004-07年

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000615068
  • NDC分類 280
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「二〇〇〇年代編」中巻にあたる本書には、吉村昭、杉浦日向子、フランソワーズ・サガン、仰木彬、岡田史子ら二十六人を収録。「いつが〝晩年″なのか本人にはわからない。死んだらわかる。それまでは他人の〝晩年″を読んで、たのしくお過ごしになられるのがよい」(著者より)。

内容説明

イラク日本人人質事件、「冬ソナ」、プロ野球再編問題、鳥インフルエンザ、「小泉劇場」、北朝鮮核実験、「消えた年金記録」、サブプライム住宅ローン危機―。新自由主義の帰結として格差問題が深刻化し、「戦後レジームからの脱却」が叫ばれた二〇〇四‐〇七年を舞台とする本巻には、ロナルド・レーガン、吉村昭、青島幸男、初代貴ノ花、フランソワーズ・サガンら二十六人を収録。

目次

2004年に死んだ人々(網野善彦(肺がん・76歳)―『舞踏会の手帖』古文書版
ロナルド・レーガン(アルツハイマー、肺炎・93歳)―アメリカが懐かしむ時代
マーロン・ブランド(呼吸不全・80歳)―「天才俳優」は際限なく太る
フランソワーズ・サガン(心臓疾患・69歳)―早熟という「不運」
本田靖春(多臓器不全・71歳)―輝ける「戦後」の記憶)
2005年に死んだ人々(星ルイス(肺がん・56歳)―「世の中に不足するもの、水とアブラとあんたの背丈」
阪田寛夫(うつ病、肺炎・79歳)―「かわいいね」サッちゃん
岡田史子(心不全(?)・55歳)―六〇年代的、あまりに六〇年代的
ロック岩崎(墜落による心臓破裂・53歳)―天才戦闘機パイロットと花粉症
貴ノ花(初代)(口腔底がん・55歳)―家族解散、家業消滅
杉浦日向子(下咽頭がん・46歳)―「お江戸」の娘
仰木彬(肺がん・70歳)―「パ・リーグひと筋」パンチパーマ)
2006年に死んだ人々(茨木のり子(くも膜下出血・79歳)―「わたしが一番きれいだったとき」 ほんとうにきれいだった人
宮川泰(虚血性心不全・75歳)―「若いってすばらしい」
今村昌平(肝臓がん・79歳)―映画監督の人生
吉村昭(舌がん、膵臓がんの末期治療中に自死・79歳)―「昭和」の子にして歴史小説の「化物」
ジョセフ・オツオリ(交通事故・37歳)―ケニア人駅伝選手の草分け
青島幸男(骨髄異形成症候群・74歳)―明るいニヒリストのテレビ的人生)
2007年に死んだ人々(宮本邦彦(事故死(自殺しようとした人を助け電車にはねられ死亡)・53歳)―ある警察官の殉職
石立鉄男(動脈瘤破裂・64歳)―多趣味貧乏
向坂ゆき(老衰・102歳)―「大正」のお嬢さんの一世紀
ミケランジェロ・アントニオーニ(94歳)/イングマール・ベルイマン(89歳)/小田実(75歳)―たまたま同日に亡くなった
谷口千吉(誤嚥性肺炎・95歳)―八千草薫の夫
真部一男(大腸がんの肝臓転移・55歳)―彼が指さなかった最後の一手)

著者等紹介

関川夏央[セキカワナツオ]
作家。1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』(双葉社、1984年)で第7回講談社ノンフィクション賞、『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローと共作、双葉社、1987‐97年)で第2回手塚治虫文化賞、2001年には、その「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞、『昭和が明るかった頃』(文藝春秋、2002年)で第19回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まーくん

85
2004-07年。この頃、私は何をしてただろう?彼らの訃報自体よく覚えていない。「棺を蓋いて事定まる」というが、印象に残るはマーロン・ブラント、本田靖春、貴ノ花(初代)、茨木のり子、吉村昭。著者の博識なこと、勿論調べられたのであろうが文化的教養の深さ・広さには恐れ入る。M・ブラントの生涯などグイグイ引き込まれる。単に知識ではなく文章力、構成力のなせる技か?素人がプロの作家を褒めても仕方ない。もう一人再認識させられたのは本田靖春元読売社会部記者。目的意識が明確な記者魂はフリーになってからも変わらなかった。 2022/07/20

ma-bo

64
シリーズ第4弾。2004年〜2007年に亡くなった人の人生と晩年を記す。このシリーズは人選がいわゆる一般的な知名度で選ばれてる訳ではないから申し訳ないけど分からない方もそこそこ多く、飛ばし読み気味になるのだか(_ _;)、さすがに過去のシリーズに比べて知ってる方が増えました。2022/01/20

TakaUP48

56
著名人26人の晩年が並ぶ。江戸好きで酒豪の杉浦日向子。強烈な反戦詩と印象的な「別れの手紙」を書いた茨木のり子。2度のパルム・ドールを取り、小津安二郎に敵愾心を持ていたらしい今村昌平。ザピーナツ「ふりむかないで」を書き、昭和ポップスを引っ張った宮川泰。テレビ番組を作り、政治に顔出した器用人青島幸男。著者の脱線で民放TVの黎明~全盛期?の大物達大橋巨泉・前田武彦・永六輔・小島正雄がドンドン出てきて懐かしさと驚きを再確認。「はっぱふみふみ」いと懐かし。一方、殉職した警官・宮平邦彦氏も登場。人命の尊さを今一度!2022/03/02

kawa

33
作家さん、網野善彦氏、坂田寛夫氏、杉村日向子氏、吉村昭氏はしっかりテイク・ノート。「へェェ」と思える小ネタもあるのだが、シリーズ4巻目で私的にはややマンネリか。自分の興味のない方については冗長を感じてしまう。2022/09/17

踊る猫

27
ある意味では悪趣味な企画ではある。が、読んでいて不思議とすんなり読めるのはこの書き手の持つ品性故か。死を観念的に弄ぶでもなく、感傷的になるでもなくひとりの人間の生き様・生活に肉薄し、そこから彼や彼女の生きた証を探り出す。人生はロングショットで捉えると喜劇になる、と言ったのは誰だったか。著者の筆致にかかれば人生を俯瞰して捉える視点が確保され、そこから同じようにロングショットで見た死生が連ねられる。喜劇的でもあるが、その喜劇が(くどいが)こちらにもどこか爽やかとも言える後味を残す。なかなか侮れない企画だと思う2022/02/04

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