堕ちゆく者たちの反転―ベンヤミンの「非人間」によせて

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000610285
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0010

内容説明

ファシズムが台頭する危機の時代、ベンヤミンは従来の「人間」理念を転倒させた「非人間」という概念を打ち出した。著者はこの謎めいた思索に、没落の歴史を眼前にしたベンヤミンの最後の希望を見る。「非人間」とは何か。「カール・クラウス」、『ドイツ悲劇の根源』、ボードレール論、カフカ論、シェルレアリスム論を軸に、ベンヤミン思想の核をなすこの独自の概念の内実と射程を明らかにする。

目次

序章 破壊・停止・反転―ベンヤミンと坂口安吾
第1章 「非人間」への視座―クラウスとブレヒト
第2章 メランコリーからの反転―バロック悲劇作家たち
第3章 憎悪からの反転―ボードレール
第4章 愚かさからの反転―カフカ
第5章 陶酔からの反転―シュルレアリストたち
終章 回収されない無意識―近代におけるベンヤミンの位置

著者等紹介

道籏泰三[ミチハタタイゾウ]
1949年生まれ。1980年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。文学修士(京都大学)。弘前大学講師、同助教授を経て、京都大学大学院人間環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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