出版社内容情報
革命から独ソ戦期まで、ロシア・ソ連駐在の日本の新聞記者たちはどのような報道を行っていたのか。代表的な記者の記事や回想記を歴史状況と絡め併せて見ることで、革命とソ連に対する当時のイメージが浮かび上がる。
内容説明
革命から独ソ戦期まで、ロシア・ソ連駐在の日本の新聞記者はどのような報道を行っていたのだろうか。代表的な記者の記事や回想記を歴史状況と関連づけて読み解くことで、革命とソ連に対する当時のイメージが浮かび上がる。当時の日本の知識人や社会主義者たちのソ連観を理解する上で必須でありながら従来欠けていた視点から革命ソ連を描く。読者の理解を助けるために、各章冒頭で簡潔に各時期を概観し、年表や地図などを添えた。
目次
第1章 大庭柯公と布施勝治―先駆者たち(ロシア革命と日本の対応;大庭柯公―ロシア報道のパイオニア ほか)
第2章 布施勝治と中平亮―その戦時共産主義体験(内戦・干渉戦争と日本;布施・中平のロシア体験と観察 ほか)
第3章 布施勝治と黒田乙吉―ネップ期をどう観たか(ネップ期の社会と政治闘争;布施の政治・経済観察 ほか)
第4章 大竹博吉と丸山政男―三〇年代ソ連の観察(上からの革命、国民統合、大テロル;大竹の『實相を語る』と『新露西亜風土記』 ほか)
第5章 前芝確三と畑中政春―第二次大戦期の報道(戦争とソ連国家・社会;前芝の冷静な独ソ戦観察 ほか)
著者等紹介
富田武[トミタタケシ]
1945年生。1971年東京大学法学部卒業、1981年同大学院社会学研究科博士課程満期退学。1988年成蹊大学法学部助教授、1991年同教授、現在同名誉教授。専攻:ソ連政治史、日ソ関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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