内容説明
人々の“つながり”の変容を、「友情」を軸に理論と実証を架橋して包括的に論じる画期的研究。ネットや携帯電話の登場以後の「友情」的な関係性は、地縁や血縁、階層、ジェンダー規範など、従来の社会的・文化的拘束とどう影響し合っているのか。断片化する社会で紡がれる新しい“つながり”は、何をもたらすのか。「友情の思想史」など歴史的な視点もふまえ、さまざまな文化的表象も素材にして読み解く。
目次
第1章 社会的紐帯の理念の変容
第2章 対人関係における自由と選択
第3章 ヘゲモニックな男性アイデンティティと男同士の絆
第4章 女性のアイデンティティと女同士の絆
第5章 「共同体」の衰退と隆盛
第6章 ネットワーク社会
第7章 ヴァーチャルな親密性とオンラインでの交友
第8章 社会的関係性と個人的関係性のポリティクス
著者等紹介
チェンバース,デボラ[チェンバース,デボラ] [Chambers,Deborah]
イギリス、ニューキャッスル大学芸術文化学部教授。ケント大学で文化社会学を専攻し、修士号・博士号を取得。専門は、カルチュラルスタディーズ、フェミニズム、メディア研究
辻大介[ツジダイスケ]
1965年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科准教授。コミュニケーション論、メディア研究
久保田裕之[クボタヒロユキ]
1976年生まれ。日本大学文理学部社会学科准教授。家族社会学、福祉社会学
東園子[アズマソノコ]
1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科招へい研究員。文化社会学、ジェンダー論
藤田智博[フジタトモヒロ]
1980年生まれ。京都大学大学院文学研究科研究員。価値観・価値意識の社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田中峰和
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