内容説明
仕事の内容や就労の形態が多様化し、変容する中でわれわれはどこに労働の意味を見出そうとしているのか。高齢化と人口減少に直面する日本の労働環境の変化は、ライフコースにいかなる影響を及ぼすのか。労働の現況を改善するには、どんな考えが重要なのか。六名の研究者が、現地調査と統計データに基づき、成熟社会における労働のあり方を考える。
目次
第1章 成熟社会で“働く”こと
第2章 地に足の着いた雇用改革を
第3章 多様化するライフコースとその課題
第4章 日本人は、なぜ六五歳を超えても就労意欲が高いのか?
第5章 “地域”において“働く”こと
第6章 中間的な組織での自由な労働
著者等紹介
猪木武徳[イノキタケノリ]
1945年生まれ。青山学院大学特任教授。大阪大学名誉教授。国際日本文化研究センター名誉教授。労働経済学・経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
4
ふむ2024/02/25
koji
2
猪木先生を中心とする「成熟社会の労働哲学研究会」の成果物で、6つの論考から成ります。探究姿勢として、①できる限りフィールドワークを行うこと、②先達に学ぶこと、③統計的なデータを軽んじないことを掲げ纏められた報告書だけに、丹念に書かれています。私はかねがね「働き始めてから30有余年の最も大きな変化は働き方の変化」が持論であり、若い人へも「働くことをきちんと考えること」を訴えています。それだけに、清家先生の「地に足の着いた雇用改革を」には大いに同感しました。さらに藤村先生の生涯現役社会の提言も納得できました。2014/04/29
イチゴタルト
0
グローバル社会よりも地域社会の方が大事かもなと感じられました2017/04/16
持田聡美
0
「働く」ことをどのように捉えるのかはそれぞれの人の価値観よって変わってくると思う。誰でも彼でも一生働き続けることが素晴らしいと考えるとは思えない。現代社会が抱える労働の問題について幅広く知ることができたのは良かった。2015/03/12
NARU
0
現代社会の労働に関する問題を様々な側面から知ることができ、仕事をするとはどういうことなのか、視野が広がる。2015/02/15