出版社内容情報
17世紀までの助産は,宗教的なタブーもあって,女たちの世界であった.男である外科医モットは,その世界になぜ分け入り,手を用いた彼独特の技法(=さしのべる手)はどう確立されたのか.多面的な社会的背景や時代状況を掘り起こし,いかにして助産婦主導の助産から男性主
内容説明
産科医はいかに生まれたのか。17世紀までの助産は、宗教的なタブーもあって、女たちの世界であった。男である外科医モットは、その世界になぜ分け入り、手を用いた彼独特の技法(=さしのべる手)はどう確立されたのか。多面的な社会的背景や時代状況を掘り起こし、いかにして助産婦主導の助産から男性主導の産科医への道が開かれたのかを明らかにする。
目次
第1章 半島へ
第2章 「もの」としての書物
第3章 太陽王の時代
第4章 旅立ちと帰還
第5章 助産とその環境
第6章 モケ・ド・ラ・モットの手技1―助産に呼ばれて
第7章 モケ・ド・ラ・モットの手技2―モリソを超えて
第8章 論争空間―パリの医学博士エッケ
第9章 モケ・ド・ラ・モットの反論
著者等紹介
長谷川まゆ帆[ハセガワマユホ]
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部准教授。専門はフランス近世史、歴史人類学。現在の関心は、アンシャン・レジーム期のフランス社会と身体(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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