出版社内容情報
1970年代後半「バイオエシックス」の輸入に始まった日本の生命倫理研究。これまで生命倫理的な思索を展開しつつも生命倫理学者とは捉えられてこなかった人々(上原專祿・田中美津・中川米造・岡村昭彦)の思想や、生命倫理学の開拓者たちの模索を検討することを通じて,現代日本の生命倫理のあり方を問い直し、その可能性を展望する。
内容説明
上原專祿・田中美津・中川米造・岡村昭彦―生命倫理的な思索を展開しつつも生命倫理学者とは捉えられてこなかった人々や、開拓者たちの思想の検討を通じて、現在の生命倫理のあり方を問い直し、その可能性を展望する。
目次
いのちへの問い いのちからの問い―序にかえて(安藤泰至)
第1章 上原專祿の医療・宗教批判とその射程(安藤泰至)
第2章 田中美津論―「私という真実」を生きるということ(脇坂真弥)
第3章 いのち・病い・死・癒しの語りべ―中川米造論へのメモ(佐藤純一)
第4章 岡村昭彦とバイオエシックス(高草木光一)
第5章 日本の生命倫理研究の開拓者たち―成熟あるいはその拒否(香川知晶)
著者等紹介
安藤泰至[アンドウヤスノリ]
1961年生。鳥取大学医学部准教授。専門は宗教学、生命倫理、死生学
脇坂真弥[ワキサカマヤ]
1964年生。東京理科大学理工学部准教授。専門は宗教哲学・倫理学
佐藤純一[サトウジュンイチ]
1948年生。元高知大学医学部教授。専門は医療社会学、医療思想史、医療人類学
高草木光一[タカクサギコウイチ]
1956年生。慶應義塾大学経済学部教授。専門は社会思想史
香川知晶[カガワチアキ]
1951年生。山梨大学大学院(医学部)教授。専門はフランス哲学、応用倫理学(生命倫理学、脳神経倫理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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