内容説明
関孝和とはいったい誰なのか。この疑問はますます深まるばかりである。算聖と崇められ、日本の和算史に屹立する関孝和。しかし、その生年、著作の真贋はいまだ謎であり、関の数学は何を目指していたのか、究めれば究めるほどに疑問は募る。丹念な史料調査と読解、および現代数学の観点から、関の実像に迫る。没後300年を飾る記念碑的論考。
目次
1 関孝和とは誰か(関孝和をめぐる300年;関孝和とその時代 ほか)
2 関孝和の著作を巡る諸問題(何が問題なのか;「規矩要明算法」は関孝和の著作か ほか)
3 関の数学―伝統からの飛躍(関の数学の概要;ベルヌーイ数―ベルヌーイと関の考えたこと ほか)
4 関孝和の数学と中国数学(関孝和と中国数学書;関孝和の整数論と中国数学 ほか)
著者等紹介
上野健爾[ウエノケンジ]
京都大学理学部
小川束[オガワツカネ]
四日市大学環境情報学部
小林龍彦[コバヤシタツヒコ]
前橋工科大学工学部
佐藤賢一[サトウケンイチ]
電気通信大学電気通信学部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 三十歳 岩波文庫