出版社内容情報
数学は、人間の知識の中でも最も普遍的で確実な知識といわれる。そのような特異な知的営みは、いかに創造され、変容し、飛躍を遂げるのか。超越的存在のように見える数学を「歴史ー内ー存在」として位置づけた数学通史の決定版。
内容説明
「歴史的な数学の哲学」+「世界大の数学史」という学問的方法の結晶。数学を修め、歴史学を専門的に学んだ数学史家の研究の集大成ついに刊行。
目次
序論 どのような数学史なのか?
第1部 古代の数学(古代オリエント(中国を含む)
古代ギリシャ)
第2部 中世の数学―ユーラシア数学の展開(古典期イスラーム世界;中世ヨーロッパ)
第3部 近世ヨーロッパの数学(17世紀の科学革命と近代数学の始原;18世紀ヨーロッパ)
第4部 近代数学の展開(第二の科学革命と解析革命;東アジアにおける近代西欧数学の受容;20世紀数学の思想と社会史的次元)
結論 数学文化の本性と未来
著者等紹介
佐々木力[ササキチカラ]
1947年宮城県に生まれる。東北大学大学院理学研究科修了(数学専攻)。プリンストン大学Ph.D.(歴史学専攻)。専攻は科学史・科学哲学、とくに数学史。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(数理科学研究科兼担)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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