源氏物語の性と生誕―王朝文化史論

源氏物語の性と生誕―王朝文化史論

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  • サイズ A5判/ページ数 583p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784901988049
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C3093

内容説明

物語論の現在―平安王朝の社会と文化が産み出した物語の歴史的意義を問う。『源氏物語』の性と生誕を媒介として、日本文学史・文化史の把握にとって不可欠な物語論・王朝文化史論に挑戦する意欲的な試み。

目次

『源氏物語』の性と生誕―王朝文化史の試み
第1部 王朝文化の性と身体―『源氏物語』とその前史(王朝の“みやび”と王・女・エロス―歌い、舞い、語る文化のなかで;光源氏の身体と両性性―揺らぐ性、揺らぐ“家”)
第2部 生誕の王朝文化史―“家”と“子”の儀礼(宮廷社会と“産む性”―生誕儀礼の歴史と文化;『源氏物語』の産養と人生儀礼―“家”と“血”の幻影)
第3部 “王朝”の中世的変容と日本文化論への視座(異界としての“王朝”―性・身体の中世的変容;『源氏物語』の戦時下・戦後そして現在―日本文化論への視座)

著者等紹介

小嶋菜温子[コジマナオコ]
1952年姫路市生まれ。1975年お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業。1983年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程単位取得退学。1983~86年韓国啓明大学人文学部専任講師。1988年~恵泉女学園大学人文学部専任講師・助教授・教授を経て、2001年立教大学文学部日本文学科教授、現在に至る。主要研究テーマは、王朝文学・日本文化史
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