内容説明
これは科学史や伝記でもなく、逸話集や入門書でもない、全く新しいスタイルで書かれた金属物理の基礎とその背景を示すかなり一般的な読み物である。博物館という名の通り、金属学の初学者、多くの他分野の研究者、技術者を含めて、広い範囲の人々に、楽しみながら、金属物理の事の起こりと発展の道とその哲学を伝えるのが本書の目的である。
目次
1章 黎明期
2章 工業と学問の興り
3章 近代化の大きな波
4章 物理的研究手段と金属
5章 転位論と破壊
6章 合金の物理
7章 金属と電子
8章 磁性と磁石
9章 博物館出口ホールにて
著者等紹介
藤田英一[フジタエイイチ]
1950年東京大学第二工学部冶金学科卒業。東北大学金属材料研究所、日本原子力研究所を経て、1963年大阪大学基礎工学部教授。1989~95年住友金属工業(株)研究開発本部顧問。1990~96年静岡理工科大学教授。理学博士、大阪大学名誉教授、ドイツ・ザールラント大学名誉博士。専攻は金属物理、格子欠陥、核分光
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