内容説明
資本主義社会のターニングポイント“産業革命”まで立ち戻り、近代工業文明の功罪を問い、グローバル資本主義を超える新たな経済システムの可能性を探る。
目次
第1部 産業革命の人類史的意味を問い直す(産業革命は第三の道を切り開くか;最初の恐慌が資本主義の成立を告げる;東と西に出現したものづくり社会)
第2部 資本主義に活路はあるか(川勝平太;岩井克人;松井孝典)(グローバル社会の資本主義;江戸時代の日本型資本主義;二十一世紀の地域ユニット論)
第3部 近代工業文明とグローバリズム(非西洋社会における産業革命の創造的受容;ロシアの経済発展の歴史的特殊性;グローバル化の世界史;グローバリゼーションの中のアジア)
著者等紹介
川勝平太[カワカツヘイタ]
国際日本文化研究センター教授。1972年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。オックスフォード大学大学院博士課程修了後、早稲田大学政治経済学部教授を経て、1998年より現職。比較経済史の立場から独自の文明論を展開。『富国有徳論』でアジア太平洋賞特別賞受賞、『文明の海洋史観』で読売論壇賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。