わかる実験医学シリーズ
注目のエピジェネティクスがわかる 〈WJ22〉 - ゲノムの修飾・構造変換と生命の多様性、疾患との関わ

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  • サイズ B5判/ページ数 130p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784897069647
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 同一のゲノム配列をもちながら多種多様の細胞が存在するのはなぜだろう?塩基配列を変えることなく遺伝子を活性化/不活性化させる後成的修飾のしくみと,その破綻により発症する様々な疾患との関係がわかる!    

《目次》
概 論
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生物にとって必須なエピジェネティクス-「エピジェネティクス」の役者たち
押村光雄 三ツ矢幸造
1.エピジェネティクスとは
2.遺伝学研究とエピジェネティクス-歴史的背景
3.エピジェネティクスに関わる役者たち
4.生命現象に必須なエピジェネティクスとその破綻による疾病

基本編
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第1章 DNAのメチル化に関わる分子
田嶋正二
1.DNAのメチル化修飾
2.遺伝子がメチル化されると転写が抑制される
3.ゲノムにメチル化模様を書き込む
4.DNAメチル化模様形成と,Dnmt3aとDnmt3bの使い分け
5.DNAメチル化模様はどのように次世代の細胞に伝えられるか
6.Dnmt1と細胞周期
7.Dnmt2存在の謎
8.DNAメチルトランスフェラーゼの各種アイソフォーム
9.DNAメチル化模様の消去
10.DNAメチル化とヒストン修飾
第2章 構造的クロマチン因子による遺伝子発現の調節
中尾光善 上田泰明 青戸隆博
1.HMGタンパク質
2.メチル化DNA結合タンパク質
3.ヘテロクロマチンタンパク質1
第3章 ヒストンのメチル化とアセチル化
近藤 豊
1.クロマチン構造
2.ヒストンアセチル化
3.ヒストンメチル化
4.遺伝子不活化ループ
5.癌細胞におけるヒストンのアセチル化,メチル化の異常
第4章 ヒストンのリン酸化
木村圭志 花岡文雄
1.ヒストンのリン酸化と分裂期(M期)染色体凝縮
1)H1のリン酸化
2)H3のリン酸化
3)H3をM期特異的にリン酸化するリン酸化酵素
4)Ser10リン酸化のM期進行における役割は何か?
2.ヒストンのリン酸化と転写活性化
1)分裂間期におけるH3のリン酸化
2)転写活性化のメカニズム
3.DNA損傷により引き起こされるリン酸化
1)DNA損傷とH2AXのリン酸化
2)H2AXのリン酸化の役割
第5章 エピジェネティックな不均等性と生命現象
三ツ矢幸造 押村光雄
1.受精卵におけるエピジェネティックな不均等性
2.初期発生過程におけるエピジェネティックな不均等性
3.ゲノムインプリンティング
4.X染色体不活性化
5.エピジェネティックな不均等性に寄与する分子
第6章 クロマチンインスレーターの構造と機能
石原 宏 佐々木裕之 中尾光善
1.クロマチンインスレーターとは?
2.インスレーター活性の分子機構
3.CTCFインスレーター
4.CTCFインスレーターの構造
5.ヘテロクロマチンとユークロマチンの境界
第7章 non-coding RNAの構造と機能
副島英伸 東元 健 城 圭一郎 向井常博
1.ゲノム刷り込みで働くncRNA:Air
2.X染色体不活化で働くncRNA:Xist ,Tsix
3.配列特異的な遺伝子発現抑制機構として働くncRNA: miRNA , siRNA
第8章 染色体構造と機能に関わるエピジェネティクス
深川 竜郎
1.染色体分配に必須な構造:セントロメア/キネトコア
2.セントロメアDNAの配列の重要性
3.ネオセントロメアとセントロメア活性化
4.ヒト小型化染色体の解析とセントロメア活性
5.分裂酵母のセントロメア周辺のヘテロクロマチン形成

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

colocolokenta

1
生命が遺伝子配列にのみによってではなく、遺伝子をとりまく様々な因子がこれをさらに修飾する。これを説明しようとするのが”注目”のエピジェネティクスな訳だけど、生命の仕組みを知るには、この先もっととてつもない壁が次々と出現してくる。これら一つ一つを私たちは乗り越えていこうとするのだが、その先のなにを目指しているのだろう?2010/07/14

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