内容説明
しなやかな女性たちの13話。新たなグリムの世界へ誘う―こんな「グリム」があったのか―新時代のグリム童話を模索して、けっして媚びない卓越した文章で“生のグリム”を綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
12
グリムのおはなし13編をまとめたもの。魔法の森の女たちというサブタイトルから、女性のおはなしばかり。こういうまとめ方も読みやすいです。『あめふらし-九十九人の求婚者のあとで』『ラプンツェル-おまえの髪をおろしておくれ』『マレーンひめ-さすらいの王女』『星の銀貨-神をひたすら信じて』『フィッチャーの鳥-風変りな鳥がくる』『赤ずきん-道草は楽しいかもしれない』『手をなくしたむすめ-父のもとをさって』『恋人ローラント-あなたは湖。わたしは水にうかぶ小鴨』『しらゆきひめ-真っ赤な林檎に秘められた悪』→2019/05/26
ヒラP@ehon.gohon
12
なじみのあるグリム童話が13編収録されています。 どれも絵本で見たお話ばかりなので、様々なイメージが湧いてきました。 こうして並べてみると、グリム童話はそれぞれに危ない駆け引きの構図が備わっている気がしました。 大人になるほどに深みにはまってしまいそうな、魔力を感じるのは天沼春樹さんの手腕でしょうか。2018/09/01
シンリ
1
グリム童話の中から様々な女性のお話を選んだ、グリム・コレクションの第一集。グリムの『いばらひめ』では王子様がキスするんだなあとペロー版と比べながら思ったり2014/07/26