内容説明
イギリス資本市場研究会では、FSMAの規制体系およびFSAの機能について04年10月から約1年半にわたり研究を重ねてきた。ただし、FSMAの規制体系は証券分野だけを見ても膨大な範囲に及ぶため、論点を市場と情報に絞った。これは、証券(金融)規制の本質的な部分と考えたためである。本書は研究会の研究成果をまとめたものであり、市場と情報に焦点を絞りながらも、イギリスの金融・証券規制の制度について広い視点から詳細に分析している。
目次
第1章 金融サービス市場法のレビュー
第2章 2000年金融サービス市場法における金融プロモーション・レジームの法的枠組み
第3章 新しい利益相反(アナリスト)規制
第4章 市場阻害行為規制―非刑事責任とFSAの権限
第5章 イギリス上場規則・開示規則の研究―公開会社法および金融・資本市場法の観点から
第6章 FSA体制下の補償制度とオンブズマン制度
第7章 イギリスにおける会計開示制度の展開―包括利益情報の開示問題を中心にして